第100章 *飛翔インプレッション(ジャックの夢)*
『ジャック!そっち行っちゃだめ!』
シルバー『闇の言葉に耳を貸すな!』
ジャック『そうだな。確かにここにいる先輩たちは、最低の悪巧みをしない。卑怯な手で選手候補を負傷させることも、投げやりになって努力を放棄することもない』
レオナ?『そうだとも。俺がそんなことをするわけがないだろう?』
ジャック『..でも、そんな先輩たちは"いない"んだよ!』
『『!!』』
ジャック『俺が憧れたのは、本気で戦ってほしいのは..お前らじゃない!俺は偽物と肩を並べて戦う気はねぇ。けじめ、つけさせてもらうぜ!!』
オルト『僕らも加勢しよう!行くよみんな!』
『『『ドリームフォーム・チェンジ!!』』』
ペンを構え闇レオナたちへと突っ込んでいくジャックを追いかけるように、シルバーたちも寮服へと着替え続いて闇へと立ち向かっていった
ジャックからの最後の一撃で闇は姿を保てなくなりボロボロと崩れ去っていく。レオナの姿を模した強力な存在だったが、こちらが多勢であることに加え、夢の主であるジャックが"偽物だ"と気づいたことで、その力はオリジナルよりもだいぶ落ちていた
レオナ?『この..裏切りもん、がぁ..!』
ラギー?『ジャックくん..ひでぇっす..よぉ..』
ジャック『はぁ..はぁっ..!』
セベク『ふう..なんとか闇を退けることができたな』
オルト『ジャックさんのが目が醒めたことで、レオナさんに対する憧れバフ効果が切れてて助かったね』
アズール『ええ。偽物だと認識されたことで、かなり弱体化されていたようです』
シルバー『それでも、やはり寮長は手強かった...ジャック、怪我はないか?』
ザシュッ!!
『『なっ!?』』
歩み寄ろうとしたシルバーを拒絶するように、魔力の斬撃が襲いかかる。突然の急襲を咄嗟に体を翻し避けたシルバーとセベクだったが、その斬撃はレイラたちの方にも牙を向いた
『わわわっ!!痛っ!ぁぅ...』
ユウ『あっぶな!!レイラ、大丈夫!?』
『ん..お尻打っただけ』
グリム『な、何すんだゾ、てめー!』
セベク『落ち着け、ジャック・ハウル!混乱するのは分かるが、僕たちは敵ではない!』