第100章 *飛翔インプレッション(ジャックの夢)*
ラギー?『あの1年ふたり、盛り上がりすぎてフィールドの外まで行っちまったっす。ディスクが戻ってこないと試合再開もできねぇや』
レオナ『やれやれ..ジャックのやつ、熱くなりすぎると周りが見えなくなるところがあるからな』
オルトたちがコロシアムを飛び出して行ってから数分、試合再開出来ないため残されたユウたちは一向に戻ってこない二人を待っていた
どこに行ったのかも何をしているのかも分からず、不安に満ちた空気がレイラたちの周りに漂う
『ロボットくん、ジャック....』
ジャック『うわああああああああっ!』
『!!なに、今の..?』
晴天広がる空の彼方、静かに吹く風に乗って突然誰かの叫び声のようなものがほんの微かにレイラの耳に届いた
はっきりと聞こえた訳では無いが、何処か聞き覚えのある声に耳をピンと立てる。だがそれ以上声は聞こえてくることはなく、代わりにごうごうと燃える音が段々と大きく聞こえてきた
ハッとして顔を上げると、赤い点がチカチカと上空で光を放っていた。それはやがて点から丸へ、丸から人の形をしたもののように見え始め、赤い光はそれらを包む炎のようだった
『みんな!上から落ちてくる!』
『『『!!??』』』
ユウ『へ、なにあれ隕石!?』
『ううん。多分ロボットくんとジャック!』
シルバー『オルトが気を失ったジャックを抱えている!?』
イデア『げっ!ジャック氏が気を失うのは想定外!まずい。あのギアの性能じゃ、二人分の質量を無事着陸させるのは無理でござる!』
アズール『風の魔法で墜落の衝撃を緩和しますか!?』
イデア『猛スピードで移動するものに空気摩擦を与えたら、二人を守ってる魔法障壁が爆炎で吹っ飛ぶ!』
『ぁ、ぁ..どうしよ..
!お月さま。ロボットくんに高いところから落ちても大丈夫なお洋服とかないの?』
イデア『お洋服って....くそっ、間に合え!
ドリーム・フォームチェーーーーーンジ!!!』