第100章 *飛翔インプレッション(ジャックの夢)*
サバナクローディスクから始まると、いよいよ本気で負かしに来ようと、サバナクローの猛攻が押し寄せる
闇レオナから闇ラギーに渡るかと思っていたディスクは、ノールックパスで1人敵陣に突っ込むジャックへと放たれる。フェイントをかけられ判断がワンテンポ遅れてしまい、ディスクはカーブを描きながら彼の手に渡ろうとしていた
しかし..
セベク『オルト、止めろ!』
オルト『任せてよ!はっ!』
ディスクが渡る寸前、素早い動きでジャックの前に躍り出たオルトは間一髪奪い取ることに成功した
ジャック『何っ!?』
オルト『ディスクはいただいたよ。さあ、僕についてこられるかな!?』
ジャック『あいつ、急に動きのキレが増した!?させるかっ!』
オルト『誰も僕にマークついてくれないんだもん。ナメられてて悲しくなっちゃった。だから..僕の本当の力、見せてあげる。君についてこられるかな!?』
ジャック『ざけんな!不屈の精神、ナメんなよ!』
ジャックの周りを飛び回りながら軽く煽るように誘うと、獲物を奪われた獣のような彼の闘争本能に火をつけ、急いでオルトを追いかけ始めた
箒を使わずとも飛行できるオルトは、その小柄な体躯を生かし選手たちの間を細やかに動き回り、ジャックを翻弄していく
オルト『こっちこっち!』
ジャック『くっ、ちょろちょろしやがって!』
オルト『そんなんじゃ僕に追いつけないよ。ジャックさんの走りってそんなもんなの?』
ジャック『ぬかせ!狼の執念と持久力をナメるなよ。お前が音を上げるまで、どこまでも追っていくぜ!』
完全にオルトをロックオンし、ジャックは箒のスピードを更に上げていく。それに合わせてオルトもスピードを上げていき、あまりの速さに周りは手出しすることもできず、もはや二人の一騎打ち状態となっていた
『わわっ、すごく速い...ジャック、ロボットくんしか見えてないみたい。
もしかして、"集中する"ってこういうこと?でも、このあとどうするんだろ?』