第100章 *飛翔インプレッション(ジャックの夢)*
アズール『何をしゃあしゃあと..あなたこそ、ホログラム映像だというなら、スーパープレイの1つや2つ決めたらどうなんです?フィールドの隅に蹲ったまま動こうともしない。本当に青い三角コーン以上でも以下でもないじゃないですか!』
イデア『や、拙者最初から三角コーン2号になるって宣言してましたし?その役目を立派に果たしておりますし?』
『二人とも喧嘩はダメ』
セベク『そうだ!揉めている場合じゃない!もうタイムアウトが終わるぞ!』
シルバー『サバナクローディスクからスタートか。レオナ先輩にディスクが渡れば、すぐさまロングシュートを仕掛けてきそうだな』
セベク『僕がレオナ先輩のマークにつく。シルバーはラギー先輩を、オルトとはジャックを引きつけておいてくれ』
グリム『オレ様とユウは?』
セベク『走り回って敵を撹乱だ』
オルト『敵も味方もヒートアップしてきた。僕はタイミングを見て例の作戦を決行するよ』
イデア『あ、う、うん。拙者たちも援護はするんで..』
アズール『レイラさん、ありがとうございます。おかげでだいぶ体が楽になりました』
『良かった。あ、でも無理しないでね。みんなも、気をつけて』
シルバー『ありがとう。さあ、お前も安全な所に戻るといい。ここからは更に激しくなりそうだ』
『ん..(私も、何か役に立ちたい..)』
ホイッスルと共に試合は再開。今まで自陣ゴールで動かなかったレオナを中心に、サバナクローの動きはこちらを翻弄し始める
闇レオナのマークにつくセベクは、何とかディスクを奪おうと必死に食らいついていく。しかし、闇とはいえ彼の姿と能力を模したその実力は本物さながらで、巧みなディスクさばきで躱していく
セベク『ディスクをよこせええええ!!!』
レオナ?『!!』
ズシャァァァア!!!
『『『セベクさん!/セベク!』』』
必死の形相で闇レオナの持つディスクに手を伸ばす。完全に意表を突き、伸ばした手はディスクへと触れる
しかし、勢いが強すぎたため弾いたディスクはフィールド場外まで飛んでいき、セベクは身を乗り出した勢いのまま顔面から地面にスライディングしながら派手に転がってしまった