第100章 *飛翔インプレッション(ジャックの夢)*
ジャック『マジフトの練習試合..だと?』
ラギー?『喋る猫と、魔法が使えない1年生..それからお坊っちゃん揃いの馬術部に、頭でっかちなボドゲ部....そして、噂のウサギのお姫様。
あっはっは!あんたら、一体どういう組み合わせっすか!?オレらと試合したら、5秒で床にノビちまいそうっす。怪我したくないなら、帰った方がいいんじゃないの?』
『『『ギャハハハハ!!!』』』
『むぅ...アズさん』
アズール『ええ、お任せを』
浴びせられる嘲笑と明らかにこちらを見下した態度にムッとしながら、レイラは隣に立つアズールの袖をくんっと引いた。それを合図にするかのようにアズールは軽く頷き、ジャック達の方へと進み出た
アズール『はぁ、笑うなんて酷いじゃありませんか。僕たちはマジフト大会に向けて、本気で特訓に勤しんでいるというのに』
ジャック『何?』
アズール『正直なところ..マジフト大会が始まって以来、オクタヴィネルとイグニハイドが上位争いに加わったことはない。マジフト大会が近づくと、寮内に立ち込める陰鬱な空気。戦う前から漂う色濃い敗北ムード..僕たちは寮長として、このままではいけない!と一念発起したんですよ。
マジフトは肉体と魔法のみで戦うものにあらず..大切なのは頭(ここ)だ』
レオナ?『..!』
アズール『..であれば、僕たちにだって勝ち目はあるはず。そうでしょう、レオナさん?どうか皆さんの胸を貸していただけませんか。僕たち..強くなりたいんです!』
レオナ『ふん、相変わらず聞いてもいねぇのにペラペラとよく喋る野郎だ。てめぇらが何を企んでるんだか知らねぇが..いいだろう。付き合ってやるよ。この貸し、高くつくぜ?』
アズール『!!ありがとうございます!』