第15章 *続出アクシデント*
逃がさないようにしっかりとレイラを拘束するフロイド。ジェイドはそれを確認すると、笑みをそのままにジリジリとユウ達へ歩みを進めていく
グリム『どどどどうするんだゾ!?』
デュース『ユウ!何とかならないか!?』
ユウ『えぇっ!?...うーんと、ん~...レイラっ、今すぐ僕の所に帰って来て!じゃないと...僕...もう...うっ..』
ユウは胸を押さえ苦しげな声をあげてその場に膝をつく。明らかに演技だと分かるレベルだったが、レイラは顔を真っ青にしてペンを取り出すと、地面へと向けて小さく振るった
すると地面からレイラお得意の闇の手がいくつも現れ、フロイドの拘束する手を掴み力ずくで引き離すと、その隙に抜け出しユウの元へ走っていった
フロイド『うぇ~!?なにこの手ぇ...ん"~取れねぇ~!』
ジェイド『落ち着きなさいフロイド。これは...彼女の』
『ユウ!...大丈夫!?ごめ...なさい..また私が』
ユウ『レイラ...ゲット!!』
顔を俯かせるユウに悲痛な顔で抱きつくと、先程とはうって変わってハッキリとした口調で彼女の体を抱き上げる
『ぅえ?』
エース『ナイスだユウ!』
ケイト『それじゃあ、お邪魔しました~!』
ケイトの声でユウ達はダッシュでリーチ兄弟から、全速力で逃げ出した
フロイド『んに"ぃ~!!あっ、取れた』
ジェイド『では追いかけましょうか』
エース『げっ、追ってくるし!レイラなんで魔法解いた!?』
『ビックリして...ユウ、大丈夫なの?』
ユウ『騙してごめんね?あの二人からレイラを取り返すのに手っ取り早くて』
『そっか...』
フロイド『ね~ね~、待って~?』
リドル『そう言われて誰が待つんだ!総員退却!』
リドルの声を皮切りに、全員が走る速度を上げて全力で走りきったことでリーチ兄弟を撒くことに成功した
フロイド『あー、行っちゃった』
ジェイド『ふふふ、楽しい追いかけっこでしたね。おっと、フロイド。そろそろラウンジの開店準備の時間です。彼らと遊ぶのはまた今度にしましょう』
フロイド『はーい』
ジェイド『アズールにも報告しなくては』