第15章 *続出アクシデント*
フロイド『あっれぇ~?そこにいるのってクリオネちゃん?』
『久しぶり、フロさん...』
フロイド『わぁ~いクリオネちゃんだぁ~♪ギュッて締めていい?』
長い両腕を広げながらニコニコとグリムからレイラへと進路変更するフロイド。その笑みは僅かな恐怖を孕ませてユウ達に冷や汗をかかせた
ジェイド『フロイド、優しくですよ?おや、ハーツラビュル寮のみなさんお揃いで。もしや、マジカルシフト大会に向けての敵情視察ですか?』
ジェイドは、そんなフロイドの後ろから人当たりの良さそうな笑みでユウ達の前に現れた
フロイド『はぁ~い♪優しく優しく...ね?』
フロイドは長い腕にレイラを包み込む。だが身長差があるせいか、レイラの小さな体はすっぽりと隠れてしまう
力加減は最小に抑えているつもりだが、それでも強めな抱擁に腕の中からモゾモゾと身じろぎする
『フロさん...苦しい』
フロイド『え~結構手加減してるよぉ?じゃあこれは?』
『ん...少し楽』
ジェイド『お久しぶりですねレイラさん。お元気そうでなによりです』
『ジェイさんも...あの時はありがとう』
ジェイドは抱き締められているレイラの僅かに覗かせた頭を優しく撫で、フロイドは彼女に頬擦りし傍らで見ていたユウ達から見てもこの二人が非常にレイラを気に入ってるのが見てとれた
リドル『レイラ、あの二人にかなり気に入られているね』
エース『二人の身長がデカすぎてレイラいつもよりチビッ子に見える』
ケイト『えーと、これには色々と訳が...』
ジェイド『スパイ行為を見逃すわけにはいきませんねぇ。何故僕達を監視していたのか、理由を詳しくお聞かせ願えませんか?』
エース『コイツ、物腰穏やかだけど全然目が笑ってない...』
ケイト『退散~って言いたいところだけど...』
ケイト達の視線の先にはリーチ兄弟に殆ど捕縛状態になっているレイラが?と首をかしげながら見つめ返している
ユウ『レイラ~?も、戻っておいで~?』
『ん?分かった...っぐえ』
フロイド『クリオネちゃ~ん、どこ行くのぉ~?』
ジェイド『フロイド、そのまま彼女を捕まえておいて下さい』
フロイド『はぁ~い♪』