• テキストサイズ

【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第99章 *追跡マーメイド(アズールの夢)*










夢の回廊



夢の崩壊からなんとか逃れた一同は、夢の安全性が観測できるまで回廊で待つことにした


黄昏色の空を浮遊しながらアズールの無事を祈りながらその時を待っていると、ふとレイラはシルバーの顔が曇っていることに気づいた


『シルバーさん、どうしたの?』


シルバー『..ヴィル先輩やジャミルの時もそうしたが、やはり夢の崩壊に夢の主とはいえ誰かを置いていくのは心が痛む。

アズールは無事に戻ってこれるだろうか..』


『大丈夫だよ。アズさんは、とっても強い人だから』


フロイド『そーそー。あのアズールが2回も夢に落ちるとかありえねーし』


ジェイド『多少時間はかかるでしょうが、彼は必ず闇から抜け出してきます。それまで、僕たちはここから見守ることにしましょう』


シルバー『ああ..そうだな』


まだ不安が残っているのかその顔色は変わらなかったが、誰よりもアズールを理解している二人が言うのならと少しだけ気持ちが落ち着いた



『....』


ユウ『それでも心配だよね。おいで、ギュッしてあげる』


『ん』


ユウの片腕に収まると、胸に残る不安を紛らわせるようにグリグリと肩口に顔を擦り寄せた












珊瑚の海-La Grotta



暫くして、オルトから夢の安全性が確認されたと情報が入り、急いで再びアズールの夢へと降り立った


そこは覚醒前のアズールが他の人魚たちといたリストランテ・La Grottaだった。フロアの中央には二人の信じた通り、闇から抜け出すことに成功したアズールが1人立っていた


夢の主であるアズールが覚醒したことで、周りは海の中にも関わらず、気圧も空気も陸と変わらないままだった



オルト『霊素シグナル・トラッキング成功。指定された座標へ到着しました』


フロイド『お〜い、アズール〜!』


ジェイド『良かった。無事に戻ってきたようですね』


アズール『フロイド、ジェイド!それに、他の皆さんも!』


手を振りながら近づいてくるフロイドたちの姿を目にした途端、アズールはその目を少しばかり輝かせ、全員の無事に心から安堵しているように見えた


ジェイドたちも、アズールの無事に笑みをこぼしホッと息を吐いた


/ 2232ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp