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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第99章 *追跡マーメイド(アズールの夢)*




アズール『くっ..な、何かが足を引っ張ってる!』


ジェイド『アズール、僕の手に掴まって!フロイド、僕ごと彼を引き上げてください!』


フロイド『無茶言うんじゃね〜〜!重たいんだよ、お前ら!ふんぬぬ..!』


アズールの手を掴むジェイドの腰に手を回し全力で引き上げようとする。しかし、いくら力の強いフロイドでも、ほぼ自分と体格の同じ二人を引くのは無理に等しかった


そうしてる間にも夢の崩壊は進み、このままでは3人とも闇に落ちるか崩壊に巻き込まれるかのどちらかになるのは目に見えていた


そんな状況にシルバーは意を決して3人に苦渋の決断を迫る


シルバー『ジェイド、フロイド!ここはアズールの夢だ!アズール1人なら、ここに戻れる可能性がある。だがお前たちが深淵に投げ出されれば、どうなるかわからない。

辛いだろうが、脱出するんだ!』





シルバーからの言葉を聞いた瞬間、3人の目の色が一瞬にして変わる


フロイド『だってよ、2人とも!』


ジェイド『わかりました。ではアズール..ご武運を!』


フロイド『くたばんなよ、アズール』


即座にアズールを切り捨てる選択をとると、フロイドは早々に手を離し、ジェイドとアズールは最後に手の力をぐっと強めると無事の帰還を願う


アズール『ふん、お前らこそ!』


互いの目をしっかり見つめるその口元には、不敵な笑みがこぼれていた。普通ならば見放すことはできない状況でも、戻れる可能性が少しでもあるなら、必ず闇から抜け出してくる


そのために互いの無事を優先してその手を離すことができる


誰にでも当てはまるわけではない3人だけの"信頼"という絆の形だった





アズールは双子の目をしっかり見つめた後、ジェイドと同時にパッと手を離した



アズール『うわああああぁーー!!』


深淵へと落ちていくアズールを、二人は冷や汗をかきながらもその顔に笑みを浮かべながら見送ると、急いでシルバーの元へと走る


そんな二人を迎えに来るように大きな闇の手が迫る。優しく二人を掴むと一気にシルバーの所へ連れ戻した


『シルバーさん!』




シルバー『ありがとう、レイラ!



"いつか会った人に、いずれ会う人に..




同じ夢を見よう(ミート・イン・ア・ドリーム)"!』



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