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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第99章 *追跡マーメイド(アズールの夢)*





戦いの中で余裕が欠けていたのか、安い挑発にあっさりと乗り、レオナから奪ったユニーク魔法をフロイドへと放つ


フロイド『げっ!ツルツル頭とかゼッテーやだ〜!





..なーんちゃって。それを待ってたぜぇ、アズール!』





飛んでくる王者の咆哮に待ってましたと言わんばかりに不敵に笑うと、ペンに魔力を込めて大きく振りかぶる


フロイド『巻きつく尾!(バインド・ザ・ハート)』


バシュ!


グリム『ふなっ!フロイドが逸らした魔法が、ユウたちの方に!』


シルバー『行ったぞ、ユウ!レイラ!』





ユウ『オーライ!やっと来た。レイラ!』


『ん!じゃあ..お願いね、ユウ!』


こちらへ迫る王者の咆哮に気づき、二人でアイコンタクトをとると、瞬時に互いの位置を入れ替え、ユウは手に持ったアタッシュケースを王者の咆哮向けてぶん投げた


ユウ『おらっ!!』






シュワァァァァ....!!






ユウの投げたアタッシュケースは見事ぶつかり、全てを砂にする王者の咆哮は、瞬く間に中の契約書ごとアタッシュケースを砂にして床に散り落ちた


セベク『や..やったぞ!魔法がアタッシュケースに当たり、契約書ごと全て砂になった!』


アズール『あ、あああ..うわああああああ!!
大変だ!ぼ、僕は可愛い契約書を自らの手で..!全部、砂..に..うっ!?』


契約書を失ったことでぐにゃりと空間が歪み、激しい頭痛がアズールを襲う


アズール『なんだこれは!?あ、頭が割れそうだ..ぐうっ!そ、そうだ..僕は、僕はあの日..!

あ、あああ..








うわああああああああ!!』




違法契約書で生徒たちを下僕にし、オンボロ寮すらも奪い取ったあの時の記憶が蘇る。結局、サバナクローの協力を得たユウたちによって全て砂となり、自分たちの計画は失敗した


アズールの中の一番影響を与えた記憶が一気に湧き上がり、頭を抱えて苦しむ叫びがラウンジに響き渡る





その瞬間、夢の殻が音を立てて崩れ落ちた



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