第99章 *追跡マーメイド(アズールの夢)*
?『うおおおお!!』
?『そのケースを寄越せ!!』
『ユウに近づかないで』
バリバリバリ!!!
『『『ぐああああああ!!!』』』
黒い雷撃が降り注ぎ、生徒たちは元の闇へと変わり消えていく。しかし、その先から新たな生徒の姿を模した闇が現れ再び襲いかかってくる。全く減らない敵の数に、レイラは訪れる体力の消耗に顔を歪める
『はぁ、はぁ..もう、しつこい(ほんとは歯のいっぱいある"食虫植物"を出したいけど、ここ上も横も狭いから、上手に小さくして出すの難しい)』
ユウ『レイラ、大丈夫!?』
『平気!ユウは私の後ろにいて。"その時"が来るまで、絶対負けないもん』
ユウ『ああもう!こんな時じゃなかったらめちゃくちゃ抱きしめたかった!』
『後でいっぱいしてね!』
そう言いながら迫る生徒たちを風魔法で吹き飛ばす。終わりの見えない戦いに辟易しながら、ある時を待ってペンを振り続ける
ユウ『こっちも相当だけど、あっちも大変そうだ。人数いるとはいえ相手も多いし、なにより偽物含めて寮長が4人もいるしなぁ..』
ユウの心配した通り、戦況は向かい風状態だった。無限に湧き出る数の多さと、アズールを含めた寮長たちの猛攻に少しずつ押されていく
その時、アズールの放った魔法がジェイドへと直撃した
ジェイド『ぐはっ!』
オルト『ジェイド・リーチの構成霊素に深刻なダメージが見られます。ただちに修復プロトコルを実行してください。ジェイドさん、下がって!これ以上ダメージを受けると、リスポーンできなくなるかもしれない』
イデア『アズール氏、さすがのイマジネーションですな』
ジャミル『自分を強化してくるだけでなく、両脇を寮長クラスの闇で固めてくるとは、厄介な!』
アズール『さあ、いい加減諦めて契約書を僕に渡しなさい!』
フロイド『やーなこった!べろべろば〜!』
アズール『ぐぬぬ..キツいお灸を据えてやる必要があるようですね。お前の髪を全て砂に変えてやる!
王者の咆哮!(キングス・ロアー)』