第98章 *海中サーベイ(ジェイドの夢)*
フロイド『アザラシちゃんこそ小さいわりに幅があるじゃん。オレがぎゅってして、コンパクトにしてあげよっか?』
グリム『ふなっ!それはやめるんだゾ!』
『んむぅぅ...』
ユウ『レイラ、大丈夫?』
『なん、とか』
ジェイド『ああいけない。レイラさん、とても苦しいでしょう?どうぞ、僕の腕に掴まってください』
『ぇ、ぁ...』
苦しいほどの人口密度に悶えるレイラに手が伸ばされる。思わず取ろうとしたその手を、横から伸びた別の手が掴み、自分の方へと引き込んだ
『わ、ぁぅぅ..セベ、ク?』
セベク『お前は僕に掴まっていろ。安心しろ、絶対に離したりしない』
ジェイド『おやおや、僕では不安ですか?ご心配なく。僕も決して離したりはしませんよ』
セベク『貴様は初めて夢を渡るだろ。慣れないうちは、他人に気を遣う余裕などないぞ。ここは慣れている僕がこいつを抱える』
ジェイド『...ふふ、なるほど。お気遣いありがとうございます。(それだけではなさそうですが..まぁ、いいでしょう)』
アンティークゴールドの奥に、揺らめく嫉妬の炎に気づき、ジェイドは愉快そうに笑みを深めた。本当なら今すぐからかいたいが、さすがに空気を読んだのかそれ以上何も言うことはなかった
『セベク、ありがと。絶対に、絶対に離さないで』
セベク『当たり前だ』
全員が掴まったのを確認すると、シルバーは次の夢であるアズールの元へと夢を渡りだす
シルバー『では、行くぞ。
"いつか会った人に、いずれ会う人に..
同じ夢を見よう(ミート・イン・ア・ドリーム)"!』