第98章 *海中サーベイ(ジェイドの夢)*
セベク『き、貴様!もっともらしいことを言っておきながら、やはり悪ノリではないか!』
イデア『ひひっ!悔しいならさっさと自力で装備変更くらいできるようになりなよ。弱者に文句を垂れる資格はない。それがナイトレイブンカレッジ流ですからなぁ!デュフフッ!』
呪文への悪意に噛みつくが、イデアからの正論を叩きつけられ、さすがにセベクは黙るしかなかった
ジェイド『確かに、アズールはこの呪文を唱えるのを嫌がるかもしれません』
フロイド『アズールってぇ、自分のことを落ち着きがあってクール系の二枚目タイプだと思ってるもんね』
ジェイド『ププッ..彼がこの呪文を唱える姿を見るのが非常に楽しみです』
シルバー『よし。これで装備が整ったな。そろそろいけるか、オルト?』
オルト『..ジェイドさんのダミーデータを、本部からダウンロード完了。ホログラムを出力するよ』
S.T.Y.Xから送られたホログラムを展開すると、目の前に瓜二つのもう一人のジェイドが姿を表した。初めて第三者視点から自分を眺めたジェイドは、これまた興味深そうに己を見つめた
ジェイド『ほう..これはこれは。自分の姿を客観的に眺めるというのは不思議な気分です』
観察していると、すぐにダミーは突然尾ひれを揺らめかせ何処かへと泳ぎだして行ってしまった
グリム『あっ!ジェイドのダミーがすげー勢いで泳いでいっちまったんだゾ』
ジェイド『きっと次の海底火山を目指して旅立ったのではないでしょうか。この夢での冒険は彼に任せ、僕たちはアズールの夢に移動することといたしましょう』
シルバー『ではみんな、俺にしっかり掴まってくれ』
移動のためにシルバーのもとに集まるが、人数が増えたせいか密集率が高くなり、グリムは双子に挟まれるように強く押し付けられる
グリム『ううっ、セベクとウツボ2人がでっけぇから、おしくらまんじゅうみてぇにミチミチなんだゾ〜』