第98章 *海中サーベイ(ジェイドの夢)*
オルト『それじゃあ、ジェイドさんにはこれを』
ホログラムの招待状を渡すと、すぐにこれが何か理解し興味深そうに見つめる
ジェイド『これは..招待状ですね。動画に登場したものでしょうか?』
フロイド『そー。それがウミウシ先輩とバトるためのチケットなんだって』
オルト『マレウスさんと戦う準備が整ったら、このリンクコードを使ってみんなを召喚する予定なんだ。しっかり持っておいてね』
ジェイド『確かに拝受いたしました。お呼び出しの時を心待ちにしております。さて..先程セベク君が次の仲間を見つけに行くと仰っていましたが、次の目的地はもうお決まりですか?』
オルト『次はアズールさんの夢へ向かうつもりだよ』
ジャミル『アズールね..いけ好かない相手ではあるが、奴は腐ってもオクタヴィネルの寮長だ。仲間になれば、大きな戦力となるのは間違いない』
ジェイド『アズールの夢ですか。では、陸用の姿になっておいた方がいいかもしれませんね。事業が大成功し、若くして長者番付けに名を連ね..マドルでいっぱいのバスタブに浸りながら、勝利のモクテルを堪能する。
きっとそんな夢を見ているに違いありません』
フロイド『あはは!ありそぉ〜』
ユウ『容易に想像できるわ』
『わははは、とか言ってるのかな?』
ユウ『絶対言ってる』
ジェイド『しかし魔法薬がありませんし、どうやって変身しましょうか..』
フロイド『あ、それはねぇ、ホタルイカ先輩がおもしれー呪文を教えてくれるよ』
ジェイド『呪文..ですか?』
自力で変身できないジェイドのために、全員同様の術式をペンに込めてもらうと、ジェイドは恥ずかしげもなくあの呪文を声高らかに唱えた
ジェイド『ドリームフォーム・チェンジ!!』
寮服姿へと変わると、魔法薬なしで姿が変えられることに驚きながら、その術式の精巧さを素直に賞賛した
ジェイド『これは..素晴らしい術式ですね、イデアさん』
イデア『フ、フロイド氏に引き続き、呪文を叫ぶ時に戸惑いも照れもなくて逆にこっちがびっくりしますわ。アズール氏を筆頭に、オクタヴィネルはこういう悪ノリは渋りそうな印象あったんだけど..』