第15章 *続出アクシデント*
グリム『ふむふむ、なるほど...』
ユウ『ご協力ありがとうございました』
『次、行こ...』
教室
グリム『なあなあ。オマエ、こないだ大怪我しかけたヤツだろ?ちょっと話聞かせてくれよ』
ポムフィ寮生A『いきなりなんなんだい君達』
ポムフィ寮生B『彼はマジフト大会に最高のコンディションで出られないことに傷ついているんだよ!』
ポムフィ寮生A『何て無神経なんだ、傷口に塩を塗り込むような真似を。決闘だ!手袋を拾いたまえ!』
傷心のところをつかれたのが気に障ったのか、懐から手袋を取り出し地面に叩きつけ、ユウ達に勝負を挑んできた
グリム『何を~?やるのか!』
『グリム、私がやる』
ユウ『えっ、レイラ!?』
『少しは魔法上達したもん。それに、いつまでも守られてばかりは...やだから』
二人の前に立つと、マジカルペンを構え対峙するポムフィオーレ寮生との決闘を開始した
『えいっ...』
ポムフィ寮生A・B『『うわっ!!』』
レイラの放った魔法により、ポムフィオーレ寮生二人の手からマジカルペンが吹き飛ばされ、決着がついた
グリム『アイツやるじゃねーか!』
ユウ『二人同時にペンを取り上げるなんて...凄い』
ポムフィ寮生A『ふんっ、やるじゃないか...仕方ない。あの日のことを教えてあげよう』
ポムフィ寮生B『あれは実験室でのことだ。薬を煮出してる鍋を急に彼が素手で掴んでしまい教室は騒然さ!しかも薬をひっくり返して机の上はびしゃびしゃ。僕は本当に驚いたよ!』
グリム『ふむふむ、なるほど』
ユウ『お大事に。いったん寮に戻ろうか...』
オンボロ寮・玄関
グリム『なーんか、どいつもこいつもおっちょこちょいって感じしかしねーんだゾ。やっぱり事件じゃないんじゃねーのか?ん、誰だ?』
コンコンと扉をノックする音が背後で聞こえ、振り向くと開けられた扉の向こうからエースが顔を覗かせた
エース『おーっす。あれ、グリムは機嫌が直ったみたいじゃん』
『エース...』
エース『おっと...何だよ甘えん坊だな。よしよし』
『エースも何か知ってない?』
エース『何が?』
ユウ『実は、かくかくしかじか...』