第97章 *接触アパシー(フロイドの夢)*
フロイド『ドリームフォーム・チェ〜ンジ!!』
ユウ『むちゃくちゃノリノリや』
『んふふ、楽しそう』
ユウたち同様変身ツールをペンに込めてもらうと、恥ずかしがる様子もなく高らかに変身の呪文を唱える。すると、人魚からオクタヴィネルの寮服へと姿が一瞬にして変わった
フロイド『何これ、超便利じゃん!ホタルイカ先輩すげー♪現実でもこれくらい簡単に変身できりゃいいのに。ねぇねぇホタルイカ先輩、戻ったらこれ作ってよ〜』
イデア『い、いや..コスじゃなくて肉体を変化させる変身は、現実だとルール的にかなり厳しいんで。夢の中限定ってことでオナシャス..』
フロイド『ちっ..んだよ。使えねぇな』
イデア『ひいっ!そのテンションの急上昇と急降下、怖すぎるんだが!?』
殺意を向けられ怯えるイデアに助け船を出すように、オルトは二人の間に割り込むと、電子の招待状を取り出しフロイドへと手渡した
オルト『そうだ、フロイドさん。これを渡しておくよ』
フロイド『これ何?クリオネちゃん』
オルト『これはマレウスさんとの最終決戦フィールドへの招待状。なくさないでね。それから、旅立つ前に目眩まし用のダミーを置いておかないと』
いつものごとくS.T.Y.Xから送られてきたフロイドのダミーを召喚すると、オルトは"どうかな?"と感想を求める
自分と全く同じ外見の存在が増えたことに多少のリアクションを期待したが、返ってきたのは"見分けがつかない程の相手がいたから、あまり目新しくない"という言葉だった
オルト『そっか。いつもそっくりなジェイドさんと一緒なんだから新鮮さはないよね』
フロイド『いや、ジェイドとオレはあんま似てなくね?』
オルト『え?それってどういう..』
イデア『..オ、オルト。今のは意味が分かると怖い系のやつっぽいから、深掘りするのやめとこ!』
『???どういうこと?ユウ、分かる?』
ユウ『分かるけど..知らなくていいやつだよ』
『そっか..』