第97章 *接触アパシー(フロイドの夢)*
フロイド『ギャハハハハ!!何これ、おもしれ〜〜〜!え〜。ってことはオレたち今、夢ん中にいるの!?ウミウシ先輩やっべ〜〜!』
事情を理解した瞬間、フロイドは先程の下がりきったテンションが嘘のように大爆笑していた。よほど今までつまらなすぎた世界に我慢していたのか、反動のように目をキラキラさせて上機嫌に尾ひれを揺らす
シルバー『そうなんだ。だからお前が世界に飽きてしまうほど、全てが上手くいっていた』
フロイド『へぇ〜、なるほどぉ。ん?ってことは...ここだと、オレが望めば何でも叶うの?』
オルト『うん。ある程度強固なイマジネーションが必要だけど..』
そう聞くと、フロイドは突発的に頭に浮かんだ場所へとイメージを膨らませる
学園のメインストリートから砂漠のオアシス、モストロ・ラウンジへとドンドン景色を変えていると、"遊ぶな!"とセベクの一声で再び元の海底へと戻した
景色だけでなく人も呼び出せるのではと、まさかのマレウスを呼び出そうとして全員に全力で止められつつも、フロイドはそれでも夢の世界は飽きるから早く学園に帰りたい、とこちらのパーティーに加わることとなった
ジャミル『お前の気が変わらないうちに急いで次の夢へ渡ろう』
フロイド『次は誰んとこ行くの?ジェイドかアズール?』
オルト『そうだね。次はフロイドさんの兄弟であるジェイド・リーチさんを起こしに行くのが最適だと考えているよ』
フロイド『あはっ。ジェイドどんな夢見てんだろ?どーせ山とか登ってるんだろうけど』
オルト『山..そういえば、ジェイド・リーチさんは山を愛する会という同好会を主催していたね。標高が高い山岳地帯のシチュエーションも想定しておいた方が良さそうだ。フロイド・リーチさん。陸用の姿には自分で変身できる?』
フロイド『んぇ?あー、専用の魔法薬があればできるけど。今持ってねーから、無理』
イデア『ふ〜む。夢の中だし、魔法薬がなくても自由に変身できるはずなんだけど.."魔法薬が絶対に必要だ"という強固なイマジネーションを自力で捻じ曲げるのは難しいのかもしれない。
となれば...』