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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第97章 *接触アパシー(フロイドの夢)*





グリム『期末テストの時も、オレ様とユウとレイラに出し抜かれてたんだゾ。オメーらオクタヴィネルがインチキ契約して、オンボロ寮を奪ってモストロ・ラウンジの2号店にしようとしやがった。でも、オレ様たちの活躍でオメーらの計画は大失敗。いい気味だ!へへーん』


ユウ『あの時はサバナクローの協力ありきだったけどね。でもまあ、1年の自分たちから尾ひれ巻いて逃げてったんですよ、先輩たちは』


『ユウ、凄く悪い顔してる..ん、でも、フロさんは私のこと捕まえたときに、ビリビリ〜!ってされちゃったんだよ』


フロイド『嘘だろ。こんな弱そうな小エビちゃんたちにオレたちが負けるわけが..うっ!?き、期末テスト..?ビリビリって..ぐぁっ!あ、ああっ!!』


痛みが何重にも重なりフロイドの頭を打ち付ける。記憶の片隅からあの日の想い出が浮上していく


フロイド『そ、そうだ..あの時、オレらはすげーポカやって..アズールが..!知らないはずなのに知ってる..なんだよ、この記憶は!』


周りの空間が酷く歪む。それに反応するかのように、狼狽えるフロイドの真横から真っ黒なモヤがぐぷぐぷと溢れ出てきていた


オルト『あっ!この霊素反応は!』


セベク『現れたな!闇め!』


闇は2つの塊に分かれると、形を為してフロイドに最も影響を与える人物へと変わっていく




ジェイド?『こんなところにいたんですね。探しましたよフロイド』


アズール?『話は聞かせてもらいました。やれやれ、嘘をつくにしたってもっとまともな嘘をついてほしいものだ。お前は俊敏な泳ぎと鋭い牙で獲物を捕らえる捕食者。ウツボの人魚。暗闇で光る金色の目を見ただけで、サメもシャチも震え上がる..そんなお前が、陸の人間に負けるですって?』


ジェイド?『ありえません。陸の人間のつまらない言葉に耳を貸すのはおやめなさい』


フロイド『ジェイド..アズール..?』


甘く誘う言葉にフロイドはゆっくりと二人へと近づいていく


シルバー『フロイド!彼らに近づくな!もっと深い眠りに引きずりこまれてしまう!』




ジェイド?『彼らを蹴散らすのは簡単ですが、きっとエビを追い払うよりも退屈です。さあ、こちらへ。一緒にもっと楽しいことをしましょう』


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