第97章 *接触アパシー(フロイドの夢)*
ジャミル『レイラ、今すぐこっちに戻ってこい!万が一暴れ出したら危険だ!』
『..ん、分かった!』
頭を押さえ痛みに悶えるフロイドを心配そうにしつつも、レイラは急いでジャミルの元へと泳ぎ離れる
セベク『おい、貴様ら!他にもっと奴が面白がりそうな話はないのか?』
イデア『あっ..さ、3年生と合同の防衛魔法の授業で、軽くあしらわれてたの見たことある』
オルト『もっと具体的に!!』
イデア『え、えっと..模擬試合でケイト氏と当たって、弱そうなやつには興味ねぇんだけどぉ、とか言って舐めプしてたら、ユニーク魔法で返り討ちにあってた』
フロイド『ううっ!』
『ケイさんって、凄く強いんだ』
ユウ『さすが3年というか..まあ、普段あんな風に軽い感じの人って、実戦になるとめちゃくちゃ強かったりするよね』
フロイド『..確かにオレのユニーク魔法と、ハナダイ君が増えるあの魔法、めっちゃ相性悪そう..ぐっ!』
イデア『それからもマレウス氏とかレオナ氏とか、拙者なら絶対絡みたくない相手に挑んで負けてるところばっか見た』
ジャミル『バスケットボールの練習試合でも、俺のマークを振り切れたことはほぼないな。パワープレイこそ光るものがあるが、力押しだけじゃどうにもならいのがバスケだ』
フロイド『うぐっ..その退屈な話、耳にタコができるくらい聞いたことある気が..っ!』
ジャミル『しかも1年生の頃、どうしてもダンクシュートを習得したいと夜に体育館に忍び込み..夜通し練習したことでバスケットゴールを2つ叩き折ったのは部内での語り草だ。そして罰として学園長に1週間の体育館掃除を命じられていたぞ』
フロイド『はぁ、はぁ..なんだよそれ..その話に出てくるオレ、バカすぎねぇ!?でも..何でも簡単にできちゃうより、面白そーかも..』