第14章 *狂騒ガイダンス*
『そっか...ここ三人しかいないから、人足りない』
学園長『そうです。出場登録は出来ませんよ?』
グリム『えええええ!?そんなぁ~~~!!』
学園長『当日は観客席でドリンクを売る仕事やグラウンド整備の仕事など、いくらでもやることはありますよ。フィールドに立つ選手だけが主役ではありませんから』
クロウリーは優しく諭すがグリムは嫌だ嫌だと駄々を捏ねる
デュース『来年オンボロ寮に新入生が入ってくるのに望みをかけるしかないな』
学園長『そんなわけで私はこれで!ああ忙しい忙しい』
オンボロ寮・談話室
『グリム、元気だして...』
グリム『うえぇぇぇ~...オレ様も出たいんだゾ~..!』
ソファーに座るレイラの膝に乗り、しがみついて胸に顔を埋めながらグリムはイヤイヤと顔を横に振った
エース『さりげなくセクハラしてんじゃねぇよ』
『それで、私がいなかった時の話聞きたいな』
グリムを撫でながら慰めつつ、真剣な顔でエース達を見つめる
ユウ『そうだね。レイラにも関係あることだから』
『さっきマジカルペンを確認されたので大体分かった。ブロット...だっけ?宝石に黒いシミが付いてる』
エース『そう。強い魔法を使ったり、1日に何度も使うとブロットっていう汚れみたいなもんが溜まる。それが直接体に溜まらないようにその宝石が付いてるんだと。まあ休んだりすれば消えてくらしいけど』
デュース『だがそれでもブロットは使用者の精神状態が悪いと消えにくいらしい』
『それが溜まりに溜まると、この間のリドルさんのようになるってことだね』
ユウ『レイラの宝石にもブロットが少し残ってるみたいだから、気を付けてね』
デュース『ちゃんと休めているか?』
『休めてるよ...ユウのおかげで毎日快眠』
ユウ『僕もレイラのおかげで毎日気持ちよく寝られるよ』
ほんわかとした雰囲気のオンボロ寮。だが一方学園内の廊下では不穏な出来事を予兆するような事が起きていた
?『うわぁぁぁぁ!!』
?『おいどうした!?』
?『...シシシッ!』
どこかでポタッと2滴、心を蝕んだ