第14章 *狂騒ガイダンス*
ユウ『レイラはマジフト知ってる?』
『ん...見たことあるよ。凄い人気で有名なスポーツ』
エース『さすがに知ってるよな』
『ユウは知らないよね?多分』
ユウ『うん、そうなんだ』
エース『マジカルシフト...通称マジフトは7人ずつのチームに分かれて戦うスポーツ。ざっくり説明すると、1つのディスクを奪い合って相手の陣地にあるゴールに入れれば得点になる。んで、一番得点を多く取った方の勝ち』
ユウ『アメフトみたいな響きだね』
『アメフト?ユウのところのスポーツ?』
ユウ『うん。ディスクじゃなくてボールだし、少しルールも違うけど』
『そうなんだ...今度教えてね』
ユウ『いいよ』
エース『でもユウがマジフトの試合に出るのは難しそうだな』
『魔法を使うから...ディスクを運ぶ、攻撃、守備、全部』
エース『どんだけ魔法を派手に魅せられるかってのも選手の腕の見せ所だったりするんだよね♪』
学園長『そう!だからこそ、このナイトレヴンカレッジはマジカルシフト強豪校として世界に名を馳せているのです!
マジフトは運動神経だけでなく魔法の技を競うスポーツでもありますから、我が校の寮対抗マジカルシフト大会はプロリーグ関係者のみならず、世界中の魔法関係者の注目が集まるのです』
『お店とか、人もいっぱい...テレビも来るよ』
ユウ『テレビ!?』
グリム『世界中に放映される!?じゃあじゃあ、オレ様がその大会で活躍すれば世界中がオレ様に大注目するんだゾ!?』
学園長『勿論!大会で活躍した選手は、世界中のプロチームや一流企業から引く手あまたの人気者になること間違いなしです』
デュース『グリムの場合、魔法より先にモンスターが選手してるってことで驚かれそうだな』
グリム『よっしゃ~!早速今日から特訓して絶対に活躍して目立ってやるんだゾ!』
目をキラキラさせながら興奮した様子で飛び上がる。だが、クロウリーの言葉でその興奮は一気に落とされる
学園長『あ、でもグリムくんは出られませんよ』
グリム『えっ』
学園長『さっきから何度も寮対抗だって言ってるじゃないですか』