第14章 *狂騒ガイダンス*
『お邪魔します』
『『『レイラっ!!!』』』
学園長『まったく...用事を用事で上書きするなんて、いけない事ですよレイラさん』
『ごめんなさい』
ユウ『おかえり。早かったね?』
『ん、ちょっとあっちにも予定あったみたいで、少しお話しして帰って来た』
デュース『一人でか?』
『ううん、送ってくれた人いたから大丈夫』
デュース『そうか、良かった』
『それで、何の話だったの?』
学園長『おっとそうでした...ああでもその前にレイラさん、マジカルペンを見せていただけますか?』
『??いいよ、はい』
クロウリーはレイラからペンを受けとると、付属の宝石に目を通す。その宝石にはほんの僅かに黒いシミが付いていた
学園長『レイラさん、今日魔法を一度でも使いましたか?』
『ううん、ないよ』
学園長『ということは先日の件のブロットがまだ...』
エース『えっ!?レイラにブロットがあるんすか!?』
学園長『大丈夫です。ほんの僅か程度ですから体を休めて気をしっかり持てば何もありません』
ユウ『よ、良かったぁ~』
『なに?なんの事?』
エース『後でちゃんと話してやるよ。学園長、それってこの前の...』
学園長『ええ...ローズハートくんとの一件。闇のウサギの出現という魔法の使用で、レイラさんにブロットが溜まっていたのは知っていました。暫く経ってもまだ僅かにあるということは、それほど強力な魔法であるということです』
グリム『レイラ、闇落ちバーサーカーになっちまうのか!?』
学園長『いいえ、前より確実に減っています。ですが、あれの使用に伴うブロットの処理は時間がかかるみたいですね。くれぐれも使用には注意してくださいね』
マジカルペンを返してもらうと、レイラは静かに首を縦に振った
『大丈夫。もう、二度と使わない』
学園長『そうであれば幸いです。さて、確認も終えましたし話を戻しましょう。マジフトの事でしたね』
『マジフト...(ハイエナさんも言ってた...)』