第96章 *盛況アライブ(ジャミルの夢)*
熱砂の国・ザハブ市場
オルト『霊素シグナル・トラッキング成功。指定された座標へ到着しました』
イデア『オルト、ちゃんと全員揃ってるか確認お願い』
オルト『1.2.3..全員無事に移動できてるよ。みんな、どこも不調はない?』
カリム『め〜〜っちゃくちゃ気持ちよかった!!なんだ今の!?魔法の絨毯でかっ飛ばした時みたいにスカッとしたぜ。シルバーのユニーク魔法、すごいな!』
ヴィル『....ぅ..』
『!ねぇ、ロボットくん』
オルト『ん?どうしたのレイラさん?』
『ヴィルさんが凄くツラそう。どこかで休ませてあげて』
オルト『!ほんとだ。ヴィルさんの霊素の構成バランスに乱れが生じてる。顔が真っ青だ。大丈夫?』
1度目の渡りよりも更に具合が悪そうな表情で、その白く輝く肌を更に白くさせていた。冷や汗も垂れ、唯一の支えであるレイラの手を強く握りしめる
ヴィル『飛行術は苦手じゃないし、三半規管は弱くないつもりだったけど..き、気分が..うっ!』
『ど、どうしよ..』
シルバー『ヴィル先輩、あちらの木陰に座って少し休憩しよう』
ヴィル『ありがとう。あたしとしたことが..足を引っ張ってしまうなんて、情けないわね』
『そんなことないもん』
カリム『そうだぜ。落ち着くまでゆっくり座って休め、な?』
セベク『..とはいえ、ヴィル先輩が回復するまで全員で待機しているというのも時間が勿体ない。ニ手に分かれないか?』
シルバー『しかし、夢の中で別行動をするのは少々心配が..』
イデア『現状、そのサーバーの魔法構築式は安定してる。ゲームマスターを引き寄せるような行動をしなければ、別行動をしても問題ないと思うよ。S.T.Y.Xのエンジニアも、常に君たちの霊素反応をリモートモニタリングしてるしね』
オルト『じゃあ、僕とシルバーさんはヴィルさんに付き添うよ』
セベク『いいだろう。では、僕たちは夢の主の探索にあたる』