第95章 *灼熱シーク(カリムの夢)*
それからS.T.Y.Xから送られてきたダミーのカリムをセットし、いつものように最終決戦用の招待状を手渡した
カリム『最終決戦か..くぅ〜〜、熱くなってきたぜ!!みんなを起こすためにも、マレウスのためにも、絶対に勝とうな!』
『『『おう!!/ええ/ん』』』
イデア『き、急にテンションが少年漫画みたいになってきた..!ナイトレイブンカレッジ1の陽キャパワー、恐るべし..』
オルト『それじゃあ、早速次の夢へ移動しよう』
シルバー『カリム、俺の腕に掴まってくれ』
カリム『おっ、次の夢にはシルバーが運んでくれるのか?』
ヴィル『こんな顔して、かなり運転が荒いタイプよ。舌を噛まないようにしっかり口を閉じておきなさい』
滲み出る文句にシルバーは申し訳無さそうに目を閉じる
ヴィル『ああもう..仕方がないとはいえ、あれをもう一度体験しなきゃならないなんて..うう..』
珍しく躊躇いを見せながらシルバーの腕を掴む。そんな彼の隣にピンと立った小さな兎耳が寄り添う
『ヴィルさん、くるくる怖い?』
ヴィル『...怖くはないわよ。ただあの回転とか動きの速さに慣れて無いだけ』
ちょっとした虚勢を張りながら平気そうな顔をするが、明らかに青ざめてきているのに気づき、レイラはシルバーとヴィルの手をそれぞれとる
『一緒にいるから、怖がらないで』
ヴィル『だから怖がってない..ああもう。それでいいから...手を離さないで』
ギュッと握り返された手からは血の気が引き、僅かに冷たくなってきていた
シルバー『みんな、準備はいいな?
"いつか会った人に、いずれ会う人に..
同じ夢を見よう(ミート・イン・ア・ドリーム)"!』