第94章 *夢幻ナビゲート（ヴィルの夢）*

『『『....』』』




言葉を遮って話しかけてきたイデアに微妙な空気が漂う。


ヴィル『あんた..空気読めないやつね』


シルバー『....』


セベク『少しは状況を見てから話せないのか？』


エペル『流石に今のはちょっと空気読めなさすぎるっていうか..』


グリム『やっとレイラがルークと仲直りできるって思ったのによぉ』


ユウ『ほんっとクソですね。このクソ陰キャ根暗オタクが』


イデア『最後の人ほぼ悪口だったんですが！？つか、ほんとに時間が惜しいから、早く移動開始してほしい』






オルト『ごめんね。とってもいいところだとは思うんだけど..二人とも、お話の続きはまた会った時でもいいかな？』


ルーク『謝る必要はないさ。確かに状況は1秒でも待ってはくれないね。


兎の君、君の伝えたいことはなんとなく分かっているよ。だが、それはもっと落ち着いた時..現実世界に帰ってから、たくさん話そうじゃないか』


『....ん』




ルーク『レイラくん、私の愛しい人。君の無事を心から願っているよ。また、必ず会おう』




優しい抱擁にまた涙が溢れそうになる。あれだけ冷たい態度を取ってもなお、自分を想ってくれることにすぐにでも謝罪しなければと思う反面、イデアの言う通り時間がないのも事実


背中に手を回し一度だけ強く抱きしめ合うと、すぐに体を離し、互いに微笑み合いながらシルバーたちの元へと向かう


全員がシルバーに掴まったのを確認すると、エペルとルークはそれぞれの夢へ。シルバーたちは次の誰かの夢へと渡りを始める


エペル『じゃあ、僕たちはここで一度お別れだけど..ユウクン、レイラチャン、みんな！けっぱれ！』


ルーク『君たちの旅に幸運あれ！ボン・ボヤージュ！』


『っ、ルクさん、エペル..また、絶対会おうね』


『『もちろん！』』









シルバー『"いつか会った人に、いずれ会う人に..

同じ夢を見よう（ミート・イン・ア・ドリーム）"！』



全員が光に包まれ一同は次の夢へと渡りだした