第94章 *夢幻ナビゲート(ヴィルの夢)*
レイラの意図が分かり詠唱を唱えると、透明なガラスの棺がネージュを包み込む。突然の魔法の使用に、ドワーフたちから抗議の声が上がるが、エペルは首を横に振って意図を説明していく
エペル『僕のスリープ・キスは、結界内に閉じ込めた相手の活動を止めることができる。少しの時間なら呪いの進行を遅らせて、彼をこの世に引き止めておけるかもしれない』
そうだよね?と振り向くエペルに無言で頷くと、レイラはこの現状はネージュを呪いのジュースで蹴落とし、VDCで世界一になる未来であることを確信した
ルーク『ああ、ヴィル!なぜなんだ!こんな悪夢のような方法で世界一になっても、美しくない!彼はそれを知っていて、自分の行いを後悔していたはずなのに』
シルバー『おそらく精神が闇に引きずられているんだ。俺も闇に取り込まれてしまった時は、自分を見失っていた。あの時はレイラが側にいてくれたから、完全に折れてしまうことはなかったが..』
エペル『たとえ夢の中だとしても、取り返しがつかないことになんかさせるもんか』
ルーク『ああ、行こう!我らが女王の御前へ!』
『『『おう!/ああ!』』』
廊下を走り抜け舞台へと辿り着くと、拍手と歓声がコロシアムを鳴り響き、まさに今、結果発表がされようとしていた
?『全国から集まった、実力ある学生たち。その歌声は、ダンスは、どんな宝石にも負けない輝きを放っていました。全てのチームに優勝のトロフィーを進呈したいところですが、涙を飲んで発表させていただきます。
ボーカル&ダンスチャンピオンシップ、世界一の栄冠を手にする優勝校は...
ナイトレイブンカレッジです!!』
その名が発表されると同時に、地を揺るがすほどの歓声と拍手が優勝を称え、激しく湧き上がる
?『第1位のナイトレイブンカレッジは、高い歌唱力と技術力で、圧巻のステージを見せてくれました。跪きたくなるような完璧なパフォーマンスは、まさにAbsolutely Beautiful!(完全無欠の美しさ)世界一、おめでとうございます!』