第14章 *狂騒ガイダンス*
サバナクロー寮・レオナの部屋
レオナ『ほら入れ』
『お邪魔します』
レオナはドアを開けレイラを先に部屋へと通すと、後から入り後ろ手で閉め音をたてずに鍵をかけた
『レオさんあの...お昼行けなくてごめんね』
レオナ『...』
申し訳なさそうに耳を垂らし床に視線を落とす。だがレオナは無言のままツカツカと近づくと、クイッとレイラの顎に指を添えて上げ、有無を言わさず唇を奪った
『んっ...んぅっ...』
レオナ『ん...許すと思ってんのか?』
『ぁぅ...ごめんなさい...授業サボるの、やだったから』
レオナ『そんなくそ真面目な理由で俺の誘いを断ったのか?そもそも、この前お前が俺の尻尾を踏んだ詫びに付き合う予定だっただろ』
『ぅん...』
レオナ『だったら...優先するのは俺の方だろうが』
『そんなの...っきゃ!』
軽々と抱き上げられるとベッドへと放り投げられ
る事はなく、そっと壊れ物を扱うように寝かせられ、覆い被さられ髪から頬へ手が滑っていく
『レオさん...怒ってる、よね...ん』
唇、頬、耳へと順番にキスを落とされ抱き締められる。それはまるで甘えているようにも拗ねているようにも見え、レイラはただ彼に身を委ねた
レオナ『消えてんな...また付けてやる』
『ぃっ...赤いのまた付けたの?』
レオナ『あぁ...白いお前の肌には良く映える』
時間が経過したことで、エースとレオナが付けた赤い花は綺麗に消えていた。だがそこに今新しく1輪の花が咲く。恐ろしい猛獣のマーキングの証
『レオさん...』
レオナ『...ほらよ』
レオナの頬に手を添えて欲しがる瞳で見上げる。彼女が何を欲しているのか、レオナには分かっていた
望み通りに小さな体を抱き締め横に寝転がり、あの日と同じようなうたた寝の態勢になった
『今からお昼(?)寝に付き合うから、それで許して?』
レオナ『..いや、今は寝ねぇ』
『どうして?』
レオナ『この後寮長会議で出ることになってる。寝ちまったら...何でもねぇ』
『私といれる時間を大切にしてくれてるの?』
レオナ『....(変なところの勘は鋭いな...)』