第14章 *狂騒ガイダンス*
放課後
ナイトレヴンカレッジ・学園長室
放課後になり、レイラを除いたユウ達は学園長室へと向かい、コンコンとノックをして中に入った。そこにはクロウリーが待っていた
学園長『みな揃っていま...せんね!?レイラさんはどうしたのです?』
エース『あ~ちょいと野暮用っす』
デュース『大丈夫です。後で必ず責任を持って僕達が彼女に伝えます』
ユウ『すみません』
クロウリー『まあ良いでしょう...では、早速本題に入りますが...』
サバナクロー寮
ラギー『こっちっすよお姫様』
ラギーは放課後になると、ユウ達に自分の姿を見られないように授業終わりのレイラを連れ出すことに成功した
鏡を抜け、サバナクロー寮の談話室を通りレオナの部屋へと恭しくレイラの手を取りエスコートしていた
『私、お姫様じゃ...ないよ?えっと、』
ラギー『おっとそういえば名乗ってなかったっすね。オレはラギー・ブッチ。サバナクロー寮の2年生っす』
『宜しくね...ハイエナさん』
ラギー『あり?名乗ったっすよね?』
レオナ『信頼した奴の名前しか覚えねぇんだよソイツは』
廊下の奥から尻尾を揺らしながら現れたレオナは、レイラの手を取っているラギーに一瞬鋭い視線を向けた
『レオさん..』
ラギー『げっ...部屋で待ってるんじゃなかったんすか?』
レオナ『オマエがソイツに変なことしねぇか確認だ。早速やりやがったな...レイラ、そいつから離れてこっちに来い』
レオナが手を差し出すと、レイラは一度ラギーを見てからそっと離れ、その手を取った
素直なレイラに笑みを深めるとキュッと手を握り、ラギーに背を向け自室へと歩き出す
レオナ『ご苦労だったなラギー』
ラギー『はぁ...ちょ、レオナさん。寮長会議忘れないで下さいよ!』
レオナ『るせーな..分かってる』
『あ...ハイエナさん。連れてきてくれて、ありがと』
後ろを振り返り小さく笑いかけられ、こそばゆい感覚がラギーの背を駆けた
ラギー『っす...』
レオナ『...さっさと行くぞ』
ラギーの変化を感じ取ったレオナは、足早にレイラを連れてその場を去って行った