第4章 *覚醒ストレンジャー*
学園長『しかし、闇の鏡に選ばれなかった..しかもモンスターの入学を許可する訳にはいきません。ユウさんについても、元の世界へ戻るまでただ居候させるわけにはいかない。レイラさん、貴女も然りです』
グリム『なんだぁ、ぬか喜びだゾ』
学園長『まぁ話は最後まで聞きなさい。ユウさんの魂を呼び寄せてしまったことに関しては、闇の鏡を所有する学園にも責任の一端はある。とりあえず当面の宿については、ここを無料で提供します』
ユウ『!!ありがとうございます!オンボロ寮でも住めば都です!(それに、レイラもいてくれるし)』
学園長『ふふ、なかなかいいことを言いますね?ですが衣食住については、自分で支払っていただかなければなりません。手ブラのあなたが差し出せるものといったら..ふふ、そうだこうしましょう』
ユウ『一体なにをさせられるんですか..?』
学園長『そんなに身構えなくても、学内整備などの雑用をこなしてもらうだけです。ユウさんは見たところ掃除の腕はなかなかのようですし、レイラさんも基本的な魔法は使えるようですからね。
ひとまず三人一組で"雑用係"はいかがですか?』
ユウ『まぁ、掃除は嫌いじゃないし...』
学園長『そうすれば特別に、学内に滞在することを許可してさしあげます。元の世界に帰るための情報集めや、学習のために図書館の利用も許可しましょう。私、優しいので。ただし仕事が終わってから、ですよ』
グリム『ええ~!?そんなのやっぱいやなんだゾ!オレ様もあのカッケー制服着て生徒になりたいんだゾ~!』
学園長『不満ならば結構。また外に放り出すだけです』
グリム『ふな”っ!?わ。わかった!やればいいんだろ、やれば!』
ユウ『しかたないよ。分かりました、学園長』
『がんばる』
学園長『よろしい。では三人とも、明日からナイトレイブンカレッジの雑用係として励むように!』
こうして三人の学園生活(?)が始まった
ユウ『二人とも、今日はもう遅いし寝ようか』
『ユウ、そっちソファーだよ。ベッドこっち』
ベッドとは逆方向のソファーへ向かうユウを服の裾を引っ張って呼び止める
ユウ『ベッドはレイラが使いなよ』
『一緒に寝よ?』
ユウ『なっ..//!?えっ!?』