第93章 *愕然ワイルド(ルークの夢)*
一息ついたところでイデアから現実世界と夢の世界の現状を聞き、シルバーたちからここまでの道中の出来事を明かされると、その道のりの長さと過酷さを知り"なんということだ!"と驚きを見せる
ルーク『ここに至るまで、みんなには壮絶な戦いがあったのだね』
シルバー『ルーク先輩、どうか俺たちに力を貸してもらえないだろうか。ポムフィオーレの一翼を担うあなたが仲間になってくれるなら、とても心強い』
ルーク『お願いするのは私のほうさ、シルバーくん。どうか私に、君たちの手助けをさせておくれ。このまま君たちを行かせては、私は女王の御前で顔をあげることもできず俯くばかりになってしまう。
私の中で燃える奮励の魂にかけて、受けた恩に報いることをここに誓うよ!』
シルバー『ありがとう。どうかよろしく頼む』
新たな戦力を仲間に加え、一同の士気も上がっていた。忘れないうちに決戦への招待状のコードも手渡され、サバナクローの寮服だったルークは、自らの魔法で元のポムフィオーレの寮服へと装備変更も終えた
マレウスの目を誤魔化すために、エペルの時と同様にサバナクローのルークなダミーをホログラムで投影すると、かつての自分の姿をルークは興味津々に覗き込む
ルーク『オーララ!自分の姿を客観的に眺めるというのは、なんとも不思議な気持ちになるものだね。だが..わずかに靴の踵の減り方が、本物の私とは違っているようだ。竜の君に見破られないといいが..』
ユウ『んな事、分かるわけ無いですよ』
グリム『そうだ、そうだ。そんな細いとこに気づくのぜってーオメーしかいねーんだゾ!』
ルーク『はっはっは!つい癖でじっくりと観察してしまった。
よし、いざ冒険の旅に出発しようじゃないか!』
シルバー『みんな、準備はいいか?これより夢を渡る。俺の体にしっかり掴まってくれ』
その合図に全員がシルバーの元に集まり、それぞれ掴まれるところへ手を伸ばす
『..いっぱい』
ユウ『ひとり増えるごとにキツくなってくるね』
セベク『それだと掴まりが浅いだろ。もう少しこっちへ寄れ』