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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第93章 *愕然ワイルド(ルークの夢)*





セベク『まったく..戦うだけでなく、踊りまでやらされるとは思わなかったぞ』


イデア『ヒヒッ、無様に手と足が一緒に出ているセベク氏の勇姿、しっかり録画してありますぞ』


セベク『貴様、今すぐ消せ!!誰かに見せたら承知しないぞ!』


ルーク『その声は..自室の君!?そこにいるのかい?おお..!君が寮長として、下級生たちを導いてくれたんだね』


今まで声を発していなかったため存在に気づかなかったため、まさかのイデアが同行していることは思わなかったルークは、目を丸くしながらタブレットへと歩み寄る


イデア『え?い、いや別に、り、寮長として下級生を導いたっていうよりは..Pとしてプロデュースしたっていうか、マネージャーとして働いたっていうか..』


モゴモゴと小声になるイデアを横目に、エペルはあることに気づき、その笑みを消してルークの肩を叩いた






エペル『ルークサン、それよりも..』


ルーク『ああ、そうだね。誰よりも謝罪の意を示さないといけない、大切な人のところへ行かなくては』


エペルの視線の先に気づき、同じく表情を引き締めると、その足で小さな兎の元へと歩み寄る。先程から一向に口を開いた様子がないレイラに、緊張感と不安が体の奥から湧き上がる


ルーク『兎の君』


『...』


ルーク『夢に囚われ、記憶が封じられていたとはいえ、あの日の罪をすっかり忘れてしまっていた。君の優しく純粋な心を傷つけたばかりでなく、その罪を忘れないと自分から誓っておきながら..愚かな私を、どうか、どうか許してほしい』


許しを請う言葉にレイラは無言を貫く。その表情は無に等しく、視線は合っているはずなのにまるでルークの姿を映していないようだった


それでも自分の懺悔が、許しが届くようにひたすら返事を待った






『..ほんとは忘れたかったんでしょ?』


ルーク『え..?』


『ずっとやだったんだよね?私達のこと裏切ったこと、もう思い出したくなくて、やになった。だから、あの日のこと全部忘れて何もなかったみたいに笑いたかったんでしょ?

忘れないって、ずっと背負うっていうの..もう、やになっちゃったんでしょ?』


ルーク『それは違うよ。私は..』





















『じゃあなんで忘れたの』


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