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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第93章 *愕然ワイルド(ルークの夢)*





ヴィル?『ネージュ、私の後ろへ!美しいこの子を傷つけることは許さないわ!』


ネージュ?『ヴィーくん!危ないよ!もし美しい君に何かあったら、僕は悲しみに押し潰されてしまう!』


ルーク『なんという尊い友情..けれど、仲睦まじい君たちの姿こそ、私の醜い裏切りの証!



終わりにしよう..今ここで!』



エペル『みんな!俺たちも行こう!』


『『ああ!』』


『『『ドリームフォーム・チェンジ!!』』』


制服から戦闘に適した寮服へと切り替えると、睨みを効かせ立ち塞がる闇へマジカルペンを構えた













圧倒的戦力差に決着はすぐについた。追い詰められた二人は、どろりとその姿が元の真っ黒な液体へと戻り、足元に広がりじわじわと消えていった


エペル『ルークサン!』


ルーク『ああっ、愛しの姫林檎!誰をも眠らせる毒を持つ君が、私の眠りを醒ましてくれたなんて』


エペル『ぐえぇっ!ぐ、ぐるじいでず!』


感謝と喜びの抱擁がエペルの体をギチギチと締め付け、あまりの痛さと苦しさにカエルの潰れたような声を上げて抵抗する


ルーク『す、すまない..う、ううっ..姫林檎、どうか、どうか私の裏切りを許しておくれ。ぐすっ..共に戦い抜いたVDCを、嘆きの島を..全て忘れてしまっていたなんて!』


エペル『そんなに泣かないでください。えっと、ハンカチ..やべ、持ってない。"アイロンをかけたハンカチの1枚くらい、常に持ち歩きなさい"ってヴィルサンさんに言われてるのに..』


ルーク『ふふふ、そうだったね。私も転寮したばかりの頃は、ヴィルに毎日のように同じことを言われていた』


エペル『大事なことを忘れてたのは、ルークサンだけじゃない。僕だって、みんなの助けがなかったら歪んだ夢をずっと見続けてたはずです』


二人を見守るシルバーたちへと目を向け、エペルは優しく目尻を下げて笑う。その光景にルークにも泣き顔から笑みへと変わる


ルーク『メルシー!メルシー・ボクー!みんなには感謝してもしきれないよ』



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