第13章 *サバナクロー寮編~荒野の反逆者~学食スクランブル*
エース『お世話になった人...ね』
『ダメ、かな?』
デュース『学園長の話なら俺達でも多分大丈夫だろうが...どう思う』
ユウ『正直言うよ』
『ん』
『『『行っちゃダメです』』』
『ぅ...なんで』
ユウ『そんなの』
デュース『レイラが』
エース『そいつに何されるか』
グリム『分かったもんじゃないからだゾ』
面白いぐらいに息がピッタリな四人にレイラは頬を膨らます
『でも...』
ユウ『レイラはその人に恩返しがしたいんだね』
『ん...ユウ達が心配してくれてるのは分かってる』
エース『はぁ...』
デュース『レイラがそこまでしたいと思う親しい奴が増えるのは良いことなんだろうが...』
ユウ『だからと言って...ねぇ?』
エース『レイラが喰われねぇって補償が...』
『喰わ、れ?私美味しくないよ』
ユウ『いや、多分柔らかくて美味し、むぐっ!』
最近になって変態度が増してきたユウの口を、横からエースが手で塞ぎ黙らせた
エース『変態は黙ってろ。とにかく、そいつが信用できる奴だったとしても、出来るだけ早く用を終わらせて帰ってくること!できる?』
『....』
エース『返事は?』
ユウ『ん"~!!』
『ん...分かった』
少し不服な面持ちで頷くと、エースは安心すると同時にユウの口を塞いでいた手を離した
ユウ『ぶっはっ!!...ちょっとエース、死ぬとこだったんだけど?』
エース『お前が変態発言するからだろ』
植物園・温帯ゾーン
レイラ達と別れた後、ラギーは植物園に来ていた。片手にグリムから譲って貰った(?)パンを抱えて、植物園の奥の木の影で眠りにつく自らの王に献上するために
ラギー『レオナさ~ん、昼飯買ってきたっすよ~』
レオナ『グルル...ん、もう昼か』
草に囲まれ眠っていたレオナはラギーの声に目を覚まし、のんびりと上半身を起こした
眠たそうに頭をガシガシと掻きながらラギーへと目を向ける
ラギー『もしかして、午前中ずっと寝てたんすか?また必修単位落とすっすよ』
レオナ『スンスン...お、ちゃんと頼んだもん買えたみてぇだな』