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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第93章 *愕然ワイルド(ルークの夢)*







『『『えっ!!??』』』





グリム『オメー、それ本当なのか!?本当に全員のダンス出来んのか!?ヴィルとかジャミルのソロもか?』


『ん..みんなのダンスずっと見てたし。誰も見てないとこでちょっと踊ってた』


ユウ『え、全然知らなかったんだけど。てか、なんでエペルはそれを知ってんの?』


エペル『実は一度だけ隠れて踊ってるとこ見ちゃって。凄く上手だったから、その時こっそり指導してもらったことがあったんだ。

今回はソロパートまではやらないけど、気になったところがあったらドンドン言って。あと、本番も参加してほしい』


『分かった』


エペル『よし。これからみんなには、一晩で詰め込める限界までダンスを覚えてもらう』


エペル『い、一夜漬けで完璧に踊れるわけがないだろう!?』


エペル『振りを間違えてもいい。みんながバラバラでも..不完全でもいいんだ。だってあの日の僕たちは..全然、完璧なんかじゃなかったから。ヴィルサンのポジション..センターは、僕がやる』


最も重要かつ責任が伴われるセンター。それを自ら志願するのは、VDC本番前のボロボロ状態のヴィルを気遣って進言したあの日以来..しかし、その時とは覚悟も想いも全く違っていた


残ったメンバーにそれぞれ担当ポジションを割り当てていく真剣な横顔に、レイラはどこか熱を帯びた深紅の瞳を揺らしていた


『(やっぱりエペルは、今のままで凄くカッコいい)』




それから、イデアとレイラが指導役として見守る中、新たなNRCトライブ(?)として、ルークの目を醒まさせるためのダンスレッスンは、一晩中行われることとなった


エペル『それじゃあ、みんな。練習を始めよう!ーー"音楽かけて"!』








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夜明けが近づくボールルームに穏やかな寝息がいくつも聞こえる。ギリギリまでレッスンに打ち込んだ一同だったが、少しは休憩も必要だということで、僅かな間だが仮眠を取ることにした


照明はぼんやりと部屋を照らす程度に抑えられ、慣れないダンスに疲労困憊のシルバーとセベクはいつもより深く眠っていた


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