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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第93章 *愕然ワイルド(ルークの夢)*





『わ..』


ユウ『(これは..正直、引くわ。全部グッズで埋め尽くされて、左右で違う部屋みたいになっとる..)』


『『『う、うわ~~っ!!??』』』


ようやく出た言葉は感想ではなく衝撃のあまりにこぼれた叫びに近いものだった


シルバー『こ、この部屋は一体..!?』


セベク『高度な術式を発動するために用意された儀式の部屋か!?』


ルーク『あ、あああ..っ!入らないでと言ったのにっ!』


オルト『ルーク・ハントさん、驚いたよ。まさかあなたが、同じグッズを複数買いして自室をデコる系のオタクだったなんて..!』


エペル『ひいっ!!無数のヴィルサンが壁からこっちを見てる!夢に出そう!』











ルーク『ふ..ふふふ...ふふふふふふふ!』









突然肩を小さく震わせながら妖しく笑いだしたルークに、良からぬ雰囲気を感じ思わず構える。その瞳に黒いものを抱え、ユラリとした動作で顔を上げると後ろ手に足を踏み出す


ルーク『寮生活の3年間、ずっと隠し通してきたというのに..秘密を知られてしまったからには、ただでキミたちを帰すわけにはいかない』


シルバー『何..っ!?』


ただならぬオーラに咄嗟にレイラを背に隠すと、ルークは後ろ手に隠したあるものを取り出し目の前に突きつけた


ルーク『付き合っていただこうか..
















私の推し俳優たちのDVD鑑賞に!』








エペル『えっ?推し俳優たちのDVD鑑賞?』


ルーク『さあ、みんなこちらに座って!見せたいものがたくさんあるんだ!』


セベク『おい、勝手に話を進めるな。僕たちは見るなんて一言も..うっ!振り払おうとしても肩に置かれた手が微動だにしない、だと!?』


シルバー『強く抑えつけられているわけでも、魔法を使われているわけでもない。なのに..』


エペル『に、逃げられない..っ!』


オルト『みんな、これも覚醒のための情報収集..覚悟を決めよう!』


一人一人ルークの手によってテレビの前へと押されていく。そして残ったユウとレイラの元にもその手は伸びる



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