第93章 *愕然ワイルド(ルークの夢)*
『へ?』
ユウ『は?』
グリム『ヴィルがロイヤルソードアカデミーに通っている!?』
エペル『しかも、ネージュと大親友!?』
『『『えええーーーっ!?』』』
ルーク『ああ!とても有名な話さ!2年前、4月27日に発売された映画雑誌..シネマ★ファン126ページに掲載されたネージュ君のインタビュー!
"実は僕、今年の9月からヴィーくんと同じ魔法士養成学校へ通うことが決まったんです。やっぱり学校内では、ヴィーくんじゃなくて先輩って呼ばないとだめかな?"
この一文に、一体どれだけのファンが喜びの涙を流しただろう!子役時代から幾度となく共演を重ねてきた彼らが、プライベートでも親交が深いことを知らないファンはいない。そんな彼らが、同じ学び舎で学校生活を送ることになるなんて..
ああ、あのインタビューを読んだ日の喜びを言い表す言葉が見つからないよっ!』
ぶり返してきた興奮のままに、近くにいたグリムやエペルに抱擁や背を叩く。そのあまりの強さに二人は苦しげな声をあげ、いつもの数倍テンションの高いルークに困惑した
『ね、ユウ』
ユウ『うん。僕もおんなじこと考えてた。恐らくあの姿は、前に話してた転寮する前の姿。でも、この学校にはヴィル先輩はいなくて、ネージュと一緒にロイヤルソードにいる..か』
『これが、ルクさんが幸せな夢...』
どん引くエペルたちに気にせず話を高らかに続けるルークを遠目に静かに拳を握った
幸せそうに好きなものを語る彼の姿が、普段ならば愛おしく映るのに、今は悲しく切ない感情で満ちていく
『ルクさんは、ヴィルさんの隣にいるのが、やだったのかな』
ユウ『..それは違うと思うけど。なんともなぁ』
グリム『おい、オメーら。ルークを追いかけるんだゾ!ついて来い』
ユウ『あ、うん今行くよ。レイラ、行こっか』
『ん..』