第92章 *出発プレパレーション(エペルの夢)*
それから暫くの間、この空間の主であるイデアと、遠隔からの通信によるオルトから現実世界の現状と、マレウスの夢を破るための説明が行われた
そして、対マレウスには未だに夢に囚われている他の生徒たちの協力が必須ということで、レイラたちは再び夢を渡る旅に出ることとなった
ユウ『S.T.Y.Xが協力してくれてるのも、ツノ太郎の攻略も分かりましたけど..
なんなんですか、さっきのVTRは?』
イデア『え、これ以上ないくらい分かりやすい説明動画だったでしょ?』
ユウ『分かりやすかったですけど..あのい◯すとやみたいな絵とYou◯beみたいな構成に最初宇宙背負ったわ』
イデア『君らみたいな脳筋たちに分かるようにしただけなんで..すみません謝るから拳握らんでもろて』
セベク『..わかった。仲間を集めてくるという役目、僕たちが引き受けよう』
ユウ『また大変な旅になりそうだね』
『でもみんなを助けられるし、ツノ太郎を止めるのに人がいっぱいいた方がいいから、頑張る』
シルバー『ああ。イグニハイドの寮長であるイデア先輩が味方になってくれたのは、とても心強い』
イデア『あ、でも拙者は君たちと一緒に冒険はできないんで』
グリム『えーっ!?大変な仕事をオレ様たちにさせておいて、オメーは引きこもってるつもりか!?』
イデア『そ、そんなこと言われても』
噛みつくように抗議するグリムにたじろぎながらも、イデアは夢を渡ってきたレイラたちと接触したことによって、自分がこの夢のマレウスの分身に目をつけられているため、迂闊に移動ができないと首を横に振った
シルバー『待ってくれ。先ほども言ったが、俺の魔法では狙った人間の夢に移動することはできないんだ。だから、戦力になってくれる人間の夢に渡れるかどうかは運次第ということになってしまう』
オルト『君たちを目的の座標まで誘導するのは、僕たちS.T.Y.Xがサポートするよ。まだ魔道回路のネットワークをマレウスさんの魔法領域全体に張り巡らせることは出来ていないけど..理論上、IDを振り分けてある夢に座標を定めて移動することは可能になっているから』