• テキストサイズ

【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第91章 *内密コール*






?『早く医者を呼び、王子殿下をお診せするのだ』


?『ああ、王子殿下..お可哀想に。無能な近衛兵のせいでご両親を失ったばかりか、不浄な魔力を注がれてしまうなど』


?『王子殿下の御身に何かあったらどうするのだ!愚か者!』


次々と浴びせられる罵倒に、バウルも我慢の限界が訪れ、片手に武器を構え鋭い貴目つきで声を張り上げる


バウル『貴様ら..もう我慢ならん!その侮辱、今すぐ撤回していただこう!ヴァンルージュ殿がどれほどこの国を、ドラコニアを愛し、尽くしてきたか!』


リリア『..いい、バウル。これで良かったんだ。

これが、きっと正しい..




"正しい"?





ううっ、頭が割れる..!』


バウル『ヴァンルージュ殿、お気を確かに!』


ぐらりと体が倒れそうになるのをバウルが手を貸し抱きとめる。すると、上空から裂くような雷撃が二人の前に落ち、緑色の炎が燃え上がる


『『!?』』


ユウ『な、なに!?』








『..この匂い..もしかして




ツノ、たろ..?』














マレウス『こんなところにいたのか。ようやく見つけたぞ..リリア!』












禍々しい負のオーラを纏う出で立ち。右目に燃える炎を妖しく揺らめかせながら降り立ったマレウスは、目の前のリリアを優しく歪んだ瞳で見つめていた


リリア『その声は..レヴァーン!?お前、いつ帰って..いや、でもそのツノはマレノアの..

何者だ、てめぇ!』


マレウス『..知らなかった。お前が自らの命を糧に僕を孵してくれたなんて』


リリア『僕を..?何を言ってる?』


マレウス『元老院の老いぼれどもめ、よくもリリアを..おばあ様もだ!何故今まで僕に真実を隠していた!?』


リリア『違う、マレウス!口止めしたのはわしじゃ!真実を知れば、お前が負い目を感じるかもしれぬと..はっ!?』



/ 2232ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp