第89章 *暗闇アストレイ*
シルバー『み、みんな無事か..? 』
ユウ『大丈夫でーす』
『セベク、ごめん』
セベク『まったく..』
グリム『ふなぁ..ここ、どこなんだゾ?』
周りを見渡すと、そこがリリアたちと別れた城下の石橋であると気づき、闇から完全に抜け出すことに成功したのだと喜びが湧き上がる
セベク『この風景..間違いない。僕たちが闇に呑まれた場所だ!戻ってきたぞ!』
シルバー『親父殿達はどこへ?』
セベク『闇夜の森へ向かわれたはずだが..』
『ねぇ、これ見て。足跡いっぱいある。でもこれ、リィさんたちのじゃない』
リリアたちが向かった森に続く、明らかにこちらより大人数の形状の違う足跡。銀の梟が何人もリリアたちを追って森へ入っていったことが見て取れる
シルバー『この鉄靴の跡は!』
セベク『これは、銀の梟の..!』
シルバー『親父殿たちが危ない。急いで追うぞ!』
その言葉に頷くと、リリアたちの危機に一刻も早く駆けつけるため、足跡を目印に5人は一斉に森へと駆け出した
『ぁ...』
ユウ『レイラ?どうしたの?』
『..ううん、何でもない。早く行こ』
『(重い...)』