• テキストサイズ

【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第88章 *緊急リターニング*





『!!この人..しっかりして!』


シルバー『レイラ!?どうしたんだ?』


『私にお薬渡してくれた人なの!なんで..こんなボロボロ..』


リリア『おい、しっかりしろ!他の者はどうした!?』


近衛兵『ガウッ..ガゥ..ガルル..』


バウル『なっ..皆、鉄のからくりと夜明けの騎士に?』


リリア『残った近衛兵とマレノア様は、野ばら城に..分かった。俺たちが来たからにはもう大丈夫だ。よく戦ってくれた。ゆっくり休め..夜の祝福あれ』


『..私、まだお薬のお礼できてない。お願い..大丈夫だから..しっかりして』


近衛兵『ガゥゥ..』


泣きそうな顔で懇願するレイラに小さく笑みを向けると、そのまま体を預けるようにクタッと力なく寄りかかり動かなくなった


『っ...』


ユウ『レイラ..』


鉄の者『あれは..竜の懐刀・ヴァンルージュ!?東の砦で討たれたはずでは!?どうしてここ!』


声に振り向くとこちらの影に気づき、様子を見に来た鉄の者たちの残留兵が武器を構えていた


バウル『右大将殿、新手が!』


リリア『さっさと片付けるぞ。野ばら城はもうすぐそこだ!』




















『(なんでこんな酷いことするの?優しい妖精さんばかりなのに..どうして?どうして?


あの銀の人たち、みんな..みんな..


消えちゃえばいいのに)』






ガラスにまた一つ亀裂が走った







ーーーーーーーーーーーーーーーー




茨の国・野ばら城付近


鉄の者たちを倒して進みながら、もうどれだけ飛んだか分からなくなりかけてきた頃、行く手の先に光るものが見え始めた







豊かな森と清流に囲まれた青みがかった城


野ばら城の姿だった







近くの小高い丘に降り、その荘厳な姿を目にするとその美しさがよく見て取れた


ユウ『わぁ..』


『綺麗なお城』


セベク『あれが野ばら城..なんと美しい城だ。あそこに、若様とマレノア様が..!』


『..!銀の人たちの声が聞こえる。ねぇ..あれってもしかして全部..?』


その言葉に全員が城を注視すると、城を囲むように辺りの平原一面に銀の粒がゆらゆらと蠢く。









鉄の者たちの姿だった


/ 1858ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp