• テキストサイズ

【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第88章 *緊急リターニング*





バウル『なにっ..すぐに手懐けた、だと?』


セベク『僕たちはナイトレイブンカレッジの馬術部に所属しているのです。馬を安心させる方法なら心得ています。その中でも、シルバーは特別馬に懐かれやすい』


シルバー『よしよし..』


『うひゃぁぁ〜〜っ!!』


セベク『!どうした!!』


『た、助けてぇ..うむぅっ!』


悲鳴に振り向くと、同じく轡を外そうとしたレイラが馬たちに囲まれ、スリスリと鼻面を擦り寄られていた


バウル『あいつも馬術部だったのか?』


セベク『い、いえ..レイラは馬術部ではないはずですが..魔獣の時といい、もしかしたら彼女の人柄は動物たちに好かれ易いのかもしれません』


『ぁぅぅ〜〜..ねぇ、助けてよぉ』


セベク『す、すまん!!』


慌てて馬たちを宥め離れさせるが、何頭にも擦り寄られたからか髪がボサボサになってしまい、少し疲れた様子でレイラはヨロヨロとユウの元へと逃げていった


『ぁぅぅ..』


ユウ『ふふ、髪ぐちゃぐちゃになっちゃったね。おいで、手櫛だけど直してあげる』


『ん』






ーーーーーーーーーーーーーーーー






来たときとは違い、飛行術による真っ直ぐな道のりを進んだおかげで、しばらく飛ぶとすぐに風鳴き渓谷が見え始めた


グリム『風鳴き渓谷が見えてきたんだゾ!』


セベク『ふん!飛行術の補習常連の貴様が、よく遅れずに僕たちについてこれたな』


グリム『へへーん!見直したか?伊達にバルガスにしごかれてねぇんだゾ!』


セベク『マスターシェフといい、飛行術といい..学園での学びがこれほど役立つとは』


シルバー『そうだな。学園に戻ったら、より一層授業に身が入りそうだ』


『マスターシェフ、受けてみたい』


シルバー『学園に戻ったら応募してみるといい。あそこでの体験はかなり貴重なものだ』



/ 1863ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp