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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第88章 *緊急リターニング*





速度を上げて戦線を抜けていくリリアたちを撃墜しようと投石や矢などを放とうとするが、リスたちによる投石機の破壊、鳥たちによる落石、そしてやっとの思いで放つもリリア・シルバー・レイラによる迎撃で無惨に散っていく


何もできず悔しげに上空を睨む鉄の者たちを見下すリリアの嘲笑が、戦線の荒野に響き渡った


リリア『あばよ!間抜けな鉄の置物ども!はははは!』








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リリア『見たか、あいつらの悔しそうな顔!ご自慢の鉄の鎧も鳥のフンだらけになって..よくやった!ボウズども!』


隣を飛行するシルバーを引き寄せると、セベクと二人まとめてワシャワシャと撫でて褒める。突然のことに驚くも、二人とも嬉しそうに目を細めてそれを享受した


『..まだ追ってくるかも』


耳をピクピクと動かしながら後方を警戒していると、そうだなと頷きバウルも後ろへと意識を向け始める


バウル『安心するにはまだ早い。奴らも馬を使って追ってくるはずだ』


リリア『ああ。そう簡単に風鳴き渓谷を越えさせちゃくれないだろうな。だが..今は考えている暇はない。進むぞ!』


リリアの号令で再び一同は、飛行術で野ばら城を目指して進んでいった







リリア『..無事でいてくれ、マレノア!』


『..リィさん..』






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予想通り馬を使って追いかけてきた鉄の者たちを退ける。ふと彼らが乗り捨てた馬たちが気がかりになり、シルバーたちは一度地に降り立つことにした


シルバー『轡をつけたままでは草も食えずに可哀想だ。外してやろう』


バウル『おい、手懐けてもいない馬に近づいては危ないぞ!』


危惧するバウルを他所に、シルバーは少し興奮気味の馬の手綱に手をかけると、優しく引き寄せ鼻面を撫でて落ち着かせる


シルバー『どうどう..お前たち、怪我はなかったか?戦いに巻き込んですまない』


その声と瞳に魅入られるように、馬たちは次第に呼吸が落ち着き暴れなくなっていった



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