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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第87章 *懐刀インパクト*





バウル『何をバカな!あなたの忠誠は、命は、マレノア様に捧げられたはず!なのに、どうして!なぜよりによって脆弱な人間を庇って..!

この者たちと会ってからのあなたは、やはり変わってしまわれた..』


リリア『まったくだ..俺らしくもねぇ..』


シルバー『ヴァンルージュ殿..!』


リリア『いいか、小僧ども。勝ったと思った瞬間が一番の隙だ。覚えとけ』


シルバー『はい..っ!』





『リィさ..ボロボロだよ。動いちゃだめ、動いちゃ..ぅぅ、ごめんなさい..っ』


リリア『ったく、情けねえツラすんじゃねぇ。薬は飲んだ。しばらく休みゃ、動けるようになる』


自分が倒れたことで気が動転し、震えながら泣きじゃくるレイラの頭に、重く感じる手をなんとか上げてポンと置いた







すると廊下の奥から、リリアたちが魔導アーマーと戦闘している間、内部の偵察に走っていた近衛兵が慌てた様子で戻り、バウルへと事の報告を早口で伝えた


近衛兵『..ギャオゥッ!ギャオウウッ!』


バウル『何だと!ヘンリクも夜明けの騎士も、この砦にいない!?』


リリア『..まずいな、これは..』


ユウ『やっぱり僕たち、ハメられて..』





近衛兵『キシャーー!!』


今度は、掘削機についての情報を野ばら城に伝令に飛んでいった近衛兵が窓から侵入した 


焦りに満ちた声は、リリアの予想と最悪の事態が野ばら城で起こっていることを告げた


近衛兵『ギャギャーッ!シャーッ!』





バウル『な、なんてことだ..!

右大将殿、申し上げます!野ばら城が..


















野ばら城が、ヘンリクと夜明けの騎士率いる銀の梟共に包囲されております!』





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