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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第87章 *懐刀インパクト*





『ぇ..だ、だめっ!』


リリア『っ..!』


いち早く気づいたリリアとレイラは、すぐに彼のもとへと駆け出した


同時に魔導アーマーは集めたエネルギーを魔力のビームとして発射させる


『(だめ、だめ、シルバーさん!!)』


もはや魔法を使ってシルバーを避けさせることもビームを受け止める時間もなく、捨て身で飛び込むしかないと判断した


だがその判断を誰よりも先にとったリリアは、レイラが追いつくよりも前にシルバーへと手を伸ばした


シルバー『!!』










リリア『!!危ねえっ!!!』


バリバリバリバリっ!!!











肩を掴みドンッと押しのけられシルバーの体が弾き飛ばされる。何とか受け身を取りながら床に倒れ込み、何があったのだとリリアを見上げると、自分を庇いビームを真正面から浴びて膝をつき倒れ込んでいた


目の前の出来事に全員血の気が引き、一斉にリリアの元へと駆け寄った


『ゃ..リ、さ..っ..ゃ、ゃぁぁっ!』


ユウ『リリア先輩っ!!』


シルバー『親父殿っ!!!』


リリア『だ..から、オヤジじゃねえって、何度..』


セベク『このガラクタめ!まだ動けたのか!よくもリリア様を!』


怒りに震える拳を握りしめ、セベクは魔導アーマーへと魔法を放つ。怒りを乗せた一撃はほぼ壊れていた魔導アーマーを粉々に破壊した





シルバー『そんな!しっかりしてください!』


バウル『どけ、人間!右大将殿、この魔法薬を!』


リリアの体を起こしたシルバーと無理矢理代わるように間に割って入ると、懐から小瓶を取り出し蓋を開けると、ゆっくり飲ませはじめた


バウルに背を支えられながら魔法薬を飲み干すと、癒やしの魔力が体を包み込み、なんとか自分で起き上がることができた


リリア『はぁ..あーちくしょう、痛ってぇ』


バウル『安静に!あなたといえど、この傷では..!どうしてこのようなことを!』


リリア『..俺が知りてえよ、くそ..シルバーがやられると思ったら、勝手に体が動いてた』


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