• テキストサイズ

【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第11章 *暴走プリーフェクト*




学園長『その話は後で聞きましょう。とにかく今は二人を早く医務室へ』


トレイ『はい...リドル、レイラ、立てるか?』


『ん...リドルさんは?』


リドル『大丈夫だ...』


トレイは二人の立ち上がらせると、両手でそれぞれの背を支えながら医務室へとゆっくり向かっていった


エース『何かありそうだけど...まぁ今は休ませるのが先だな』


ユウ『そうだね』


ユウ達は、まだ微かに残る不安を抱えながら去っていくレイラ達を見送る。その後、グリムが足元に落ちていた、ドワーフ鉱山で見つけた黒い魔法石の様な石を拾い食いしてプチ騒ぎになった









ナイトレイヴンカレッジ・医務室


レイラは目立った外傷は切り傷だけだったので、簡易的な措置だけで済んだ。だが外傷+オーバーブロットした事もあって、リドルは重点的に診察されていた


トレイ『レイラ、大丈夫か?』


『ん、もう痛くない』


トレイ『そうか...安心した』


ベッドに横たわるその頬や手にいくつも残る処置の痕に眉をひそめながらトレイは頭を優しく撫でる


学園長『さて、ローズハートくんはまだ処置が終わっていませんが、私が戻るまでの話を聞かせていただけますか?』


トレイ『俺が話します。レイラはゆっくり休んでろ』


『トレイさん...手』


トレイ『ん?あぁ、分かった』


寂しがるレイラが差し出した手を優しく包み込むと、トレイはクロウリーが戻るまでに起きた出来事を事細かく説明した





学園長『成る程...ではレイラさん。無理には聞きませんが、その影のウサギについて何か知っていますか?』


『....え、と』


リドル『先にボクの方から知っていることを話しても良いですか?』


トレイ『リドル...もう終わったのか?』


リドル『あぁ...そこのベッドで休むよう言われた』


リドルは少し重い足取りでレイラの隣のベッドに向かい横になる。レイラとリドルのいるベッドの間に、トレイとクロウリーが椅子に腰掛けるという状態で、リドルは改めて口を開いた


リドル『ボクは彼女に対して"呪われた忌み子"と言いました』


トレイ『リドル...』


リドル『その件については、改めて正式に謝罪するよ』



/ 1853ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp