第11章 *暴走プリーフェクト*
『一緒に...強くなろ?周りの人といっぱいお話して、遊んで、沢山知っていこう?あ、私もミルクティー好きだから、お茶、したいな?』
リドル『...うっ...な、何を...そんな、こと...っう...ぅぁぁぁっ!!』
再び泣き出したリドルを優しく包み込む。人よりも華奢なリドルの体、そんな彼よりも華奢なはずのレイラだが何故だか今だけはリドルは誰よりも小さく弱々しく見えた
抱き締められるリドルは、まるですがりつくようにレイラの背中に腕を回していた
エース『おいこら!羨まし、じゃなくて!泣けば許されると思うなよ!』
デュース『お前も大概空気読まないな』
トレイ『俺も悪かった。お前が苦しんでるの知ってたのに、ずっと見ない振りをしてた』
リドル『うっうっ、うう...』
トレイ『だから、今日は言うよ。リドル、お前のやり方は間違ってた。だからみんなにちゃんと謝るんだ』
トレイの言葉に、レイラの腕から顔を僅かに上げたリドルは、泣きながら何度も"ごめんなさい"と謝った
エース『オレ、寮長が今までの行動を謝ってくれたら言おうと思ってたことあんすけど...
ゴメンの一言で済むわけねーだろ!絶ッッ対許してやらねーーー!!!』
エースの怒鳴り声がキーンと鳴り響く
ケイト『え~っ!?この空気でそれ言う!?』
エース『ったりめーだ!こっちは散々コケにされたわけだし?折角苦労して作ってた手作りマロンタルトを捨てられたわけだし?涙ながらに謝られたくらいじゃ許せねーなあ』
グリム『コイツオレ様よりも根に持つタイプなんだゾ』
『エースのそういうところ、好き』
エース『っ///レイラも!謝られたぐらいで許してんじゃねーよ!お前が一番そいつに被害食らってんだからな!?忘れんなよ!?』
『エース...
誰も"許した"なんて言ってないよ?(ニッコリ)』
グリム『コイツもそこそこ根に持つタイプだったんだゾ』
エース『お、おお...そ、そっか...(怖っ)』
リドル『え?』
『ん?』
リドル『いや...じゃあ、どうすれば...』