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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第87章 *懐刀インパクト*





首に下げていた指輪を取り出すと、まるでシルバーたちを守るかのように、一層その光を強めていく


するとあれだけ勢いのあった闇の侵食が止まり、更には光に怯えるように後ろへ下がりだした


『もしかして、その光が苦手なのかも』


シルバー『指輪の光に触れている部分から、力がみなぎってくる。何なんだ、この指輪は..?』


グリム『なんだっていい!早くあいつらを追っ払うんだゾ!』









シルバー『ああ!ーー光よ、闇を追い払え!!』











手にした指輪を前へ翳すと、まるで呼応するかのように光は大きく広がり、闇たちを照らし出す


焼かれるように蒸発していく闇たちの一際大きな部分から、人影のようなものがジワジワと顔をだした


グリム『あいつらに捕まってたセベクが出てきたんだゾ!』


『!雷さんっ!ぅぅぅ〜っ、わっ!ととっ!』


『『危ないっ!!』』


急いで走り寄り、腕を掴んで引きずり出すと、抜けた反動でバランスを崩し後ろに倒れそうになる


すぐにシルバーとユウの支えが入り倒れることはなく、闇の完全な消滅を見届けた後、ゆっくりとセベクを地に寝かせた


『ありがと、ふたりとも』


ユウ『助けたい気持ちは分かるけど、焦っちゃだめ』


シルバー『ユウの言う通りだ。お前にはこれ以上怪我をしてほしくない。俺達にとってお前は、とても大切な存在なんだ』


『オーロラさん..』


ユウ『え、告白かなんかですか?』


シルバー『い、いや、そういうつもりじゃ..だが大切というのは本当だ。お前が側にいてくれると心が安らぐし、笑った顔を見ていると温かい気持ちになる。それにお前は、自分が思っているより優しく強い

俺は、そんなお前にとても心惹かれる』


『...ぁぅ..//』


どストレートな愛の告白ともとれる言葉に顔に熱が溜まり、照れ隠しにサッと視線をそらす


シルバー『あ..すまない、また..//』


その顔に気づいたシルバーもほんのり頬を染め、気まずいような甘酸っぱいような空気が二人を包む


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