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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第87章 *懐刀インパクト*





あんまりです、と嘆くセベクに、リリアはよくあることだろと冷静に切り返し、レヴァーンが戻るまで姫と卵を守り抜かなくてはいけないのだと力強く言い放った


リリア『約束したからな..あいつと』


シルバー『親父殿..』


リリア『おい、だからそのオヤジってのをやめろ。俺はまだ300歳になったばかりだぞ』


シルバー『あ、申し訳ありません。つい..』


リリア『長話が過ぎた..お前たちを見てると、昔を思い出していけねえな。俺はもう寝る。お前らもさっさと寝ろ』


無理矢理話を切り上げテントへと入っていくリリアの背中を、シルバーは複雑な表情で見送った


シルバー『おやすみなさい..』


リリアが戻ったのをきっかけにバウルや近衛兵たちも休息のためそれぞれのテントへと戻っていった


レイラたちは火の番のついでにもうしばらく座っていることにした


セベク『うっ、うっ..ぐすっ!』


シルバー『そろそろ泣き止めセベク。悲しいのは分かるが..目が腫れて明日に響くぞ』


セベク『これは悲しみの涙ではない!怒りだ!!人間さえ、銀の梟さえいなければ、若様のお父上は..!僕たちの知っている若様に、ご両親はいない。今"ここ"ではご存命である。マレノア様もだ!!』


シルバー『!!それは..』


思わず口を噤み目を伏せる。痛い沈黙が訪れ、気まずさに視線を逸らすと、落ち込んだ様子でこちらに背を向けるレイラが目に入った







『...』


ユウ『レイラ、大丈夫?あのときかなり吹き飛ばされたけど』


『..ん、平気』


ユウ『でも傷だらけだよ。治癒効果のある薬草くらいここにも生えてるだろうし、今から見つけて来るよ。今日はしっかり休んで明日に備えようね』


『ん...』


シルバー『ユウ、薬草探しなら俺も行こう。人数が多いほうが早く見つけられるだろう』


ユウ『助かります』


グリム『しゃーねーから、オレ様も探してきてやるんだゾ!』


ユウ『ありがとね』


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