• テキストサイズ

【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第87章 *懐刀インパクト*






セベク『若様は、今年で178歳を迎えられる!!』


ユウ『178!?あ、普通に考えたら凄い数字だけど、リリア先輩の年齢とか今までの話を聞いてたら、178歳ってまだ若い方なんだ』


セベク『そうだ。長命なドラゴンにおいては、まだ非常にお若くていらっしゃる』


『...でも待って。なんかおかしいよ。300年前の世界に、178歳のツノ太郎っていないはず、だよね?』


シルバー『気づいたかレイラ。そう、200年ほど時間が食い違っている』


グリム『200年って!食い違ってるってレベルじゃねーんだゾ』


セベク『長命な妖精族は往々にして時間の流れに頓着がないとはいえ..流石にズレが大きすぎるな』


シルバー『お前もそう思うか。マレウス様の誕生ほど重要な出来事ともなれば、親父殿の記憶違いとも考えづらい。

..うぅん。親父殿もマレウス様も、あまり俺の前では昔の話をしなかったからな。実家の本棚や、学園の図書館にはあまり茨の谷の歴史に関する書物はなかったし..』


『(もしかしたら、ツノ太郎が変えてる..?)』


シルバー『セベク、お前は何か知らないか?』


セベク『お祖父様からはドラコニアご一族や、リリア様をはじめとした英雄の武勇伝は多く伺ったが。マレノア様..マレウス様のご両親がお隠れになったことに関しては、多くを語らなかった。

茨の谷と、君主への理解を深めるため様々な本を 読んできたが..そのことに触れたものはほとんどない。それに現代では、野ばら城のある翠が原は、茨の谷の領土の外だ』


シルバー『混乱の時代が長く続いていたというからな..一体何があったというんだ..?』


グリム『ならよぉ、マレウスの卵があるっていう野ばら城ってとこに行ってみりゃいいじゃねーか。オレ様達が探してんのは、マレウスの魔法を解く方法だろ?あいつがいる場所に、なんか手掛かりがあるかもしれねーんだゾ!』


冴えてるんだゾ!と自賛するグリムにシルバーは"それはできない"と首を横に振った


この夢の世界は、その持ち主の構築した精神世界のため、その持ち主から離れすぎるとその先はなにもないことが多いというのだ


/ 2232ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp