第87章 *懐刀インパクト*
リリア『くふふ..怖気づいたか?なぁナイトレイブンカレッジの使者ども。この俺に学校なんぞに通ってる暇があるように見えるか?』
『『...』』
リリア『骨を折って俺たちについてきても、危ないばっかりでお前らに旨味は少ねえ。悪いことは言わねえから、さっさとテメーらの学校に帰れ』
シルバー『..いえっ!こうしてお話を伺ったことで、ヴァンルージュ殿にナイトレイヴンカレッジへご入学いただきたい気持ちが、より一層強くなりました』
リリア『はあ?』
シルバー『確かに、我々があなたに教えられる"魔法"は少ないでしょう。しかし..きっとあなたにとって、学園生活はかけがえのない思い出になるはずです』
セベク『シルバー..』
『オーロラさん』
シルバー『だからこの任務を終えた時に、改めてご招待します。俺たちの母校、ナイトレイヴンカレッジに!』
リリア『この任務が終わったところで、俺の考えは変わらねえだろうが..それでも、俺たちに引っ付いてくるつもりか?』
シルバー『はい!』
リリア『命の危険があってもか?』
シルバー『はいっ!!』
真剣な銀の瞳を真っ直ぐに見つめ、リリアは暫し考えた後に小さくため息を一つついた
リリア『人間のことはよく知らんが..もしかしてナイトレイブンカレッジってのは、人間の中でもかなり変な奴が集まってんじゃねーのか?』
シルバー『確かに、かなり個性的な者は多いです』
セベク『出身地も、種族も、文化も..多種多様だ』
シルバー『だからこそ毎日多くの学びがある』
リリア『はぁ..勝手にしろ。もう俺は知らん』
『『ありがとうございます!!』』
ユウ『良かったね。ここにいていいって』
『ん!』
リリアからの完全な許可を得て喜ぶレイラ達であったが、それを裂くように険しい表情でバウルが口を開いた
バウル『右大将殿。何度も言いますが、私は反対です!我が隊に人間を随行させるなど!』